MULTI-STATE 雑記
2005年03月30日(水) Acoustic YMO/The TOY BOX


"Acoustic YMO/The TOY BOX"を購入。これはヤバイ。凄い。
収録曲は、1st日本版を曲順まで完全にカヴァー。「ACROBAT」まで入ってるのは嬉しい。
タイトルからも解るように、Y.M.O.の楽曲をアコースティック楽器で演奏・収録したアルバムなんですが
音色は勿論、パンまで限りなく原曲に近づけてあり、かなり熱が込められています。
(「東風」のイントロで聴こえるメトロノームまでしっかり入っていたのには笑いました)
アルバム全体に言えることは、生楽器を使ったことで
元々胡散臭かったオリエンタル臭に一層磨きがかかったこと。
「FIRECRACKER」「中国女」「ACROBAT」が特に凄い。思わずニヤニヤしてしまいます。

「SIMOON」「MAD PIERROT」にて細野氏がヴォーカルで参加してますが
特に前者は気だるさと色気が交じり合って、なんともアンニュイな仕上がり。
「はらいそ」などを思い出し、ああ細野節ってこうなんだよなあと思わず納得。
後者は、エフェクトを強くかけてしかもヴォリュームが控えめなのが残念。
原曲と違い日本語で歌っているようなのですが、歌詞カードもなく
「〜僕を呼んでる」などと断片的に聞き取るのがやっとでした。

「東風」はより軽快に、より土臭い楽曲に仕上がっていました。
管楽器と生マリンバの響きがたまらない。

「中国女」は、まんま中国!というよりは、どこか東欧の馨りが漂っていました。
西洋文化が入り込んできてハイカラにしてはみたものの
やはりどこか垢抜けない、という感じの胡散臭さというか。
(原曲のコンセプトもそんな感じなんでしょうけど、それより一回りも二回りも胡散臭い)

「ACROBAT」。言葉はいらない。「怪しい妖しいチンドン屋の行列」


色々書いてみましたが、一言で言えば「これ、オススメ」。
他のアルバムも是非カヴァーして欲しいところですね。
"BGM"のシャッキリしたリズム隊、"TECHNODELIC"のサンプリングなど
生で演ったらどんな響きになるのか興味津々です。


…当時「あえて人間に出来ない演奏」をコンピュータにやらせていたのに
今になって生演奏でやろうとしたのは、どういう意図があったんでしょうね?
このアルバムを作ろうとしたきっかけが何なのかちょっと気になったり。


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