深夜、台風が近づいている。村では台風亀が大量発生している。台風の直進を免れる為に男衆は神社にお供え物を届けようと夜道を軽トラで爆走する。ヘッドライトの灯す中に台風亀が蠢く。軽トラは台風亀をひき潰しながら社を目指す。私は荷台にしがみつきながら漆黒の闇夜を睨んでいる。