++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2010年04月10日(土) *さくらいろ

今年もまた あの夢のように綺麗な桜を見ることができた。
優しい穏やかなひと時。

いつまで・・・と考えると
誰もがいつか必ず迎えねばならない 
その日 を思い、胸がつぶれそうになるから

今はただ 
あの桜色の煙るような景色を
繰り返し 繰り返し。

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合わなかった薬を一つ断薬できたお陰で
一時期の酷い倦怠感はだいぶ良くなったのだけど
情けないくらいに虚弱になってしまった我が身は
少し無理をしただけでグッタリする始末。

暫く、
何もかもが怖くて不安で、何もかもに怯えて
気がつけば思いに沈み、涙ぐむような日々が続いていて
わたしはどうなってしまうのかと
そればかり考えていたのだけど

最近、少し正体不明の恐怖から目を背けていられるように
なってきた気がする。

ただ薬を飲み忘れようものなら
不安感の足音が近づいてくるのがわかって
自分がやっぱり薬の力を借りて
精神を保っているのだな・・・と
改めて薬の効き目を実感する。複雑な心境。

それでもいい。
騙し騙しでも細く長くやっていければ。
最低限のモノだけでも抱えていられるなら。


まだ見届けなければならないことがあるんだ。

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一週間もたないだろうといわれた伯母は
ほとんど眠りの世界の住人になりつつも
生きることを続けてくれている。

願わくば どうか どうか 
その見る夢がせめて最期まで楽しいものでありますように と
見舞いに行くたびに痩せていく手を ただ握る。

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来年も あの桜色が見たい。

絶対 と 祈るように 想う。


                      ゆうなぎ


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