++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2010年02月11日(木) *アメ ノ ヒ

夢を 見た。


あの日を思い出すような夢。

亡くす夢。

突きつけられる
寂寥感と
喪失感と に

わたしは・・・・・。


その人が
この世界に
存在しなくなるという
重い
重い
事実は

たぶん 現実にそうなって初めて
真実(ほんとう)に理解できるものなのだと思う。



どんなものであっても
それは たったひとつだけで

どれだけ似たものでも
その心の欠けた部分は填まらない。

新しく心の一部となっていくとしても
それは別の大切なもので
それもまた たったひとつだけ。




目が覚めて

降り続いている雨の音を聴きながら


ああ
そういえば
明日はあのひとの命日だった と

だから思い出して欲しくて
寂しがって
あんな夢をみせたのかしらん と


仏壇の前に座って
線香をたて
手を合わせて
そっと目を閉じた。




雨はまだ 止みそうにない。


                         ゆうなぎ


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