そして彼は高校一年生になった。
入学式という一つの区切りを経たことで 何だか またひとつ大人へ近づいていったような? なんていいつつも まだまだペースを掴みきれずに ヘロヘロなのは母譲りの不器用さ。 母も同じように内心オタオタしてるから無理もない。
まぁ 失敗やら転んで擦り傷作ったりをしながら 少しずつ 自分の形を創っていってくれればいいなって。 お母ちゃんに言えるのはそれくらい。 それは きみの手でしか創れないきみの足でしか歩けない きみの人生だから。
そういえば入学式の帰りに 道端のよもぎを見て きみがポツリと言った。
「よもぎって好きなんだ」
へぇ〜どうして?って聞くと
「だっていろんなことで役立ってるじゃん。 よもぎ餅 美味しいし」
だって。
なんか らしいなぁ〜と妙に納得した母でした。
わたしも よもぎ 好きだよ。
いつも 其処此処にあり 時に 無造作に踏まれ 時に 無造作に摘まれ それを当たり前のように受け入れながらも 必要とされていることにちゃんと誇りをもっている そんな静かな強さが。
わたしは
自分でも馬鹿だなぁと思うくらいに 自分の弱音とか愚痴とかを吐くのが苦手だし下手だ。
偽善といわれるのを承知で言えば 目の前に辛そうな人とか苦しんでる人がいると 自分もヘロヘロな癖に声をかけたくなってしまう。
わたし自身そんな一般的にいうイイヒトじゃないので 勿論 全部が全部の人にそんな衝動は抱かない。 なんていうか ああ、似ているって ああ、わかる・・って それは勝手なこちらの思い込みかもしれないけど でも そんなひとと出会った時にはただひたすらに 頭でなく心が動く。
自分のことでさえアップアップの癖に 気を揉んだり心配したり 押し付けになったら申し訳ないとか不安になったりしながら。 でも 好きだと思い大切だと思い 一度心を開いたひとには 相手から愛想尽かしされない限り (その時にはすみやかに去ることくらいはわきまえてるつもりだ) 一緒に支えあいたい。
押し付けはごめんだし だから 押し付けたくないと思う。 でも 弱っている時に 何気なくそっと差し出される手や 優しくただ頭を撫でられるのは とても嬉しいものだから。 そんなふうにされて救われてきたから。
わたしもそんなふうにできたらいいなと おもう。 そんな存在になれたらいいなと おもう。
明日は急遽の出勤下請け仕事になった。 個人のクライアントさんから引き続きのお仕事もお請けしたので 子供達の新学期学校関係の提出書類も加えて 正直 心身の状態は限界値の針 振り切れてる。
吼える元気もなく昨夜は薬を飲んで泥のように眠った。
それでもとにかく立ち止まれないから 犬掻きオボレカケでもひたすら足掻く足掻く。
不安は消えない。 大丈夫と何度言われても怖くて 繋いだ手を痛くさせるほど握り締めてしまう。
自分たちが生きる為に わたしたちは何処かから何かから いつも命を貰いながら奪いながら。 数限りなく気づかずにいろいろなものを傷つけながら。 そんなことを今更に考えると居たたまれないけれど。
だからこそ多分生きねばと思うんだ。 矛盾だらけで怖くてヘタレなこの人生を。
この人生だからこそ。
よもぎのようになれたらいい。
--------------------------------------------------------
ゆうなぎ
|