++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年12月30日(金) オシマイのしっぽの先っぽを揺ら揺らと歩く。

掃除は遅々として進んでない。
今日は実はまだ29日の夕方だ。

子供らは全員で一泊で実家へ行った。
とりあえず わたしは一人でちょこちょこと片づけらしきものを
やろうと思いながら中断してはこうして結局PCの前にいたりしてる。

明日には子供らも帰ってきて仏壇の掃除とかする。させる。
それだけは・・って思いながらジブンはこの始末。

一日一日と今年が終わっていくことが妙に心細い。



「物事は考えようで過ぎたことにこだわり続けずに
努力して前向きに考えることが大事なんだ」と
ある人に したり顔で言われて 
そうですね と答えながらアタシ吐き気を必死で堪えてた。

どうしてそんなに何もかもわかったような顔で
そうして自信満々に言い切れるんだろう。


確かにそりゃ正しいよ。
まったくもって反論のしようが無いほどその通り。

でも それは所詮 勝者の論理じゃない?
ホントに痛みを知ってたらそんなこと言えるはずないのに
そんな人に限っていかに苦労したか大変だったか
そうしてそれでも自分がどんなに前向きに頑張ってるかってのを 
ご丁寧に語りたがる。

それができるアンタはそれでいいんだと思う。
それができりゃいいさ。
それができりゃどんなにか楽さ。

だからわかったから頼むから黙っててくれ。
否定はしない。 だって多分正しいと思うから。
そうあることが出来ればどんなにいいかと何度も思ったから。


それでも 
それでも

刻まれた傷 刻んだ傷の深さ
置いていけない。捨てられない。


弱虫へタレは承知で
でもそれだけをイイワケにしたいわけじゃなくて

ただ
そんなニンゲンの
口から零れ落ちてしまった呟きを
そんなふうにわかったような顔で切り捨てるのだけは

止めてくれないか。


口に出せないまま胸の奥から込み上げてくる苦いモノを
呑み込んで頭下げて愛想笑いしたジブンが
許せなくなるほど嫌いだ と 思っ た。


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日付が変わった。

昼過ぎには子供らも帰ってくる予定だ。
それまでにできることをなるべくしてなきゃならない。
年越しは自宅でするが正月明けには実家に帰省する予定。
正月 実家から出かけることは無いと思う。
実家で色々手伝ったり 子供らには少し可哀相かとも思うけど
それはそれで ささやかながら ゆったりとした団欒だ。

だから年越しソバは作るけど御節料理は作らない。
(栗きんとんとかぐらい作って持って行こうかと思うけど
それすら今年は心許ない始末)
年賀状もすっぱり出さなくなったし
アノヒトが逝ってから かなりのモノを切り捨てた。

もう たくさんだと思ったんだ。
いろんなシガラミ全て全て
切り捨てて惜しいものなんか 無かった。


それでもどうしても切り捨てられない絡みついているものはあるわけで。
それをヤリキレナイとも思うのだけれどもそれは結局仕方なくて。
それはそれでやっぱり抱えていくしかないんだろう と。


”哀しいのはオマエだけじゃない”
そうだ。哀しいのはアタシだけじゃなくて
傷なら痛みならそこら中にツラクなるほどに
転がっている。

わかってるさ。

わかってても 

ねぇ

痛みってのは一つ一つが違ってて
でも外からじゃわからない。

ねぇ

自分の痛み 撫でてやれるのは
ジブンだけなのかもしれないねぇ・・

だってそのくらい自分に許してやらなきゃ
壊れちまうじゃないか。



ヒトってさ

確かにそんなにヨワクもないかわりに
そんなにツヨイモノでもないから。


オシマイのしっぽのその先っぽを揺ら揺らと歩いているようだ。

今夜も
また

とても
とても

寒い。


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                               ゆうなぎ


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