++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年09月30日(金) わすれもの

色々急いでた。

出かけるの自体が苦手な方だから
特に銀行とか郵便局とか役所の手続き関係だのの用事は
一度に済ませてしまいたい。
こういうことで何度も出かけるのはそれでなくても
ヘタレ気味の今はシンドイ。

そんな中で日傘さして とにかく出かけた。
今までだったらバス停三つ分くらいなら歩いてた。
歩くのは元々そんなキライじゃなかったし。
でも 最近はもう情けないくらいにダメ。
ここまでダメになっちまったか・・と情けないけど
ダメ・・・バスに乗る。

乗り込む時からオオボケかましてた。
乗車口のバスカード通す所に何故だか千円札
無意識に押し込もうとしてて(バスカード買おうと手に握ってたんだ)
それで 入んないなぁ ってボンヤリ思って ハッとする。

あたし 何やってんだ?!

恥ずかしさよりも呆然としつつ空いていた席に座る。
バスカード信号待ちの間に買う。

その時 確か 日傘横に置いてたんだ。いつもみたいに。
で 目的の場所で降りたバス。
一通り用事済ませて・・・
ハッと気づく。

・・・・・日傘が無い。

慌てて今までのコースを逆戻りする。
無い。 何処にも無い。

あっ!と思う。
バスだ。きっとそうだ。

家に帰ってバスのセンターに電話して忘れ物ないかを聞く。

ないですねぇ・・今の所は届いてないですという返事。
一応 電話番号を言って もし届いたら連絡お願いしますと言って
電話切ったけど 諦めた方がいいだろうな・・。


ショックだったのは 今まで忘れ物だけはしたことなかったジブンが
それをいとも簡単にしてしまったということ。

それと

日傘は濃い青、縁に白いレース。
もうそれこそ7年位前に家族でショッピングセンターに
行った時に買ったもので。
大安売り398円とか そんなの。 
「こんなに可愛いのに 安い〜!」って
感動してるわたしをアノヒトや子供らが笑ってみてた。
そんな想い出の。

物持ちいいからわたし。
ずっと使ってた。気に入ってたんだ。
大切な ものだった。



モノはいつか壊れたり失くしたりして手元から去っていく。
それは わかってるつもり。

でも 何だか
「もういいから振り向かずに引きずらずにいっていいから」
って
アノヒトから言われたようで。


バカヤロ!そんなの勝手に決めるな。
いつでもアンタはそうなんだから。
忘れてなんかやるかよ!
忘れられるはずないだろ!

それを望んだのは自分の癖に
永遠に解けない呪縛の魔法かけといて
今更勝手なこと言うなよ。

そう
忘れてなんてやらない・・。


きっとこれは他の誰にもわからない感情。
わかるのはきっとわたしと空で苦笑いしてるアノヒトだけだろう。
それで いい。



青い日傘失くした。
縁に白いレースのついたの。



零れ落ちていく想い出に

残暑の陽射しが眩しくて目を伏せた。


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                               ゆうなぎ


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