++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年04月27日(水) 希望の種

震えながら おずおずと伸ばした指先
やっぱり震えながら 
でも 同じようにそっと伸ばしてくれた指先の温もりに触れた時に。

臆病なわたしに この小さな灯火を灯させてくれてありがとう。

苦しみながら捨てきれないプライド。そうね どこから?どれだけ?
たぶん 器用にそれがわかればこんなに苦しくない。
迷いながら もがきながら それでも 何かを諦めきれずに 
こうして漕ぎ出した小さなボートで。きっと あなたもわたしも。

暗闇の大海原で 
激しい嵐の連続で 
オールを持つ手は凍えて強張るけれど

それでも 遠く近く見えるあなたのボートに灯る灯火を見つけて
刻んだ合言葉 唱えながら また わたし漕ぎ続ける。
きっと ダイジョウブ ダイジョウブ ダイジョウブ。

嵐ばかりじゃなくこの暗い海も たまに凪(な)ぐこともある。
月明かりの下 星空の下 それが束の間でも その時は
小さな声で呟くようにだけど歌うから。聴いてて。

そして 
「希望のボート」漕いで いつか楽園に辿りついた時は 
大切に抱えてきた宝箱の中 
守ってきたココロ 解放(ときはな)して
仮面放り投げて 一緒に 歌おう。雲雀みたいに笑って。

わたしからの合言葉は「希望の種」
信じて育ててみない?一緒に。
芽がでるのかどうかすらわからないけど
それでも 

楽園に着く頃にはひょろひょろした緑の双葉くらい
出てるといいな。

そんな夢を見ながら。


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ゆうなぎ [MAIL]

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