たぶん
哀しいことも苦しいことも切ないことも 世界のそこら中に転がっていて
だけど
嬉しいことも楽しいことも喜びだって やっぱりそこに確かにあって。
かくれんぼの得意な人は 鬼になってもすぐに見つけられるの。 「み〜つけた!」って 次々にほら そうして隠れるのも上手。 ちゃんと程よい頃 見つけられる術も知ってる。
だけど かくれんぼ苦手なわたしは 鬼になってもなかなか誰も見つけられないし 隠れる方になったら マゴマゴしてすぐに見つかっちゃうか ずーっと隠れてて忘れられて 夕暮れ 泣きべそかきながら 一人帰る。
かくれんぼ 嫌いだったなぁ・・
ああ なんて不器用で要領悪いんだ・・と自分に苦笑したくなる。 大事なパーツを一つ何処かに落っことしてガタピシガタピシしながら 生きてる。
かくれんぼ 苦手で 見つからなくて見つけられなくて 多分ちっぽけなんだろう苦しみの中で あがいて あがいて
それでも だから きっと
泣きべそかきながらの帰り道に見た夕焼けは あんなに綺麗に見えたんだろう。 心に痛いほど沁みたんだろう。
ふと
そんな気が した。
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