その日は朝方は寒かったけど予報通り暖かな小春日和で。
駅のいつもの階段下の待ち合わせ場所でKの笑顔見たとたんに 体中のガチガチに強張っていたものがゆっくりゆっくり 解(ほど)けていくような気がした。
並んで歩き出しても二ヶ月ぶりの違和感も何もなく いたって当たり前みたいに話したり笑ったりしてる。
いつも何処か無意識に心の奥の方が常に緊張したり 身構えたりしてるのが普通になってしまってるのに 心がゆったりと穏やかでとてものびのびしてて。
ありのままのわたし に やっと戻れた気がした。
お目当ての桜には早く、お花見にはならなかったけど 小春日和の公園にサンドイッチと飲み物持って 木漏れ日の下 春風の気持ちいいベンチ。 食べながら他愛無いお喋りしながら過ごす時間。
小鳥のさえずりと家族連れや恋人同士の笑い声とかはしゃぎ声が 聴こえてる・・。
「ああ・・すごく気持ちいいね〜」って Kが伸びをしながら言って 「うんうん! ほんとこういうのってすごく好きだなぁ〜」って わたしも言って 二人で顔見合わせて笑う。
他愛無い ほんのちいさな ちっぽけすぎるくらいの陽だまりかもしれないけど
またこの ちいさな陽だまり に逢うために。 生きていこうって思った。
信じて
生きていたいって思えた。
ありがとう。
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