ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2009年06月03日(水)  ©  微妙に残る、叩き込まれたホステス体質。


やめよぅ
普通に、当たり前に
ダメじゃ無い子、になるん、だ。

来月、から。

ごめんなさい
ごめんなさい
勘弁して下さい。

今月で最後にしよう
勝手なワタシの都合だけれど
明日で、最後
もう、会わない。

多分
仕事を続けていて、ワタシが今もホステスだったなら
きっと、罪悪感は今よりずっと少なかった。

だって、お金を払って会いに来てくれるもの、だから
お店ですらそうなのだから
ホステスのプライベートを割いて、2人の時間を捻出しようとすれば
其処には大なり小なりのお金が発生する。
其れは、致し方ない事だと、思う。

お客さんから、プレゼントを頂くのも
お客さんに、プレゼントをするのも
お客さんと食事をするのも
お客さんと出掛けるのも
全部全部、仕事の一環で、其処に感謝の気持ちはあるけれど
罪悪感は、無い。

罪悪感を感じる必要は無い、と何度も何度も言われて来た
其れは、ママに
其れは、お客さんに。

だから、今もワタシがホステスなら
喜んで食事にも付き合うし
一緒に出掛けるし
お小遣いも頂く。

だけど、今のワタシは只の
只の女だから
こんな事をしてていいのかなぁと、ふと我に返る。

だから、そろそろちゃんと上がろう
微妙に残ってる、叩き込まれたホステス体質を洗い流そう。



もう、電話も取らない
メールも返さない。

元々、まめな連絡嫌いのワタシに合わせ
メールも電話も、1、2週間に1度、と
かなり控えてくれてるんだけど

其れも、やめよぅ。

でも、ワタシから切り出すのは微妙に気が引ける
だって、其れでも良いからって言ってくれてる訳なので。
今のまま続けるのも罪悪感
ワタシから言い出すのも罪悪感。

だから
多分、1番良いさよならの方法は
もう1度告白して貰って、バッサリ切る
なんだろうけれど
まだ、言わないだろうな
て言うか、言えない、よね。

でも、言う様に仕向ける方がいいのかな。

其の方が、もう彼も悩まなくて済むし
早く忘れられるよね。
純に言って、そう仕向けて貰う方向にしよう。

もっと早く開放してあげたら良かった、のに
そんな申し出、断れば良かったのに
応えられないのに、君を遠ざけなかった
応えられない事を解ってて、拒絶しなかった。

君の優しさに、甘えたワタシが悪い
君の愛情を利用したワタシが、悪い。

ごめんね
ごめん。

親切にして貰ったのに
大切にしてもらったのに
今から、ワタシは君を傷つける。



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