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2007年10月15日(月) ©
彼の、お気に入りの、お人形。
『お前、何してん?』
昨夜の午後11時過ぎの着信で泰ちゃんは言った。
『DVD見てますけど?』
『誰と?』
『いや、1人、ですが?』
『男と観てんだろ、悪かったな、邪魔して。』
『1人だって言ってるやないの。』
『俺、今外に居るんだよね。』
『あーそうなんだ、明日も早いんでしょ。気を付けて帰りなね。』
『おぅ、じゃぁな。』
いいのだ、と、思った。此れでいいのだ、と。
暫くして、玄関からガチャガチャと言う音がして、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
外・・・って、家に向かってたのですか?汗。
最近は1日に数回、着信を、くれる。
先週は、珍しく3日も晃邸に、居た。
此の人は、ほんの少しのワタシに気持ちがあるだけで
其れは愛情とかには、程遠い感情、だけれども
他人には渡したくない、自分の手元に置いておきたいの、だろう。
其れなりの容姿で、其れなりにモテて、自分に好意を持つ、面倒臭く無い女。
其れがきっと、彼の認識する、ワタシ、だ。