ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2005年10月16日(日)  ©  『正直、困る。』 ・・・・・・。


ドラッグストアに行って、妊娠検査薬を買った。
此れを使うのは、随分久し振りだ
ワタシは避妊には気を使う子、だったから。

結果は取り合えず陰性だった
けれど、相変わらずお腹の張りは収まらず、様子がおかしい。

ヒナは、生理がおかしかった事も
ワタシのお腹が張っている事も知っているので〔どちらとも一目瞭然だった〕
妊娠の可能性も2人で考えた。
でも・・・思い当たる節は殆ど、無い。
でも其れは”殆ど”であって完璧、では無い。

『もしかして』の時を想定した話を、始める

如何しても、産む事を前提としての話は出来ないワタシ
いつかは、とは考えているけれど
今は、如何しても
ヒナの負担、重荷になる事が判りきっているから
前向きな思考で、前向きな考えを提示する事は出来なかった。

彼の重荷になるなら、困る顔は見たくない。
自分の気持ちを正直に話した。


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何かが、溶けた気がした
そして、ヒナは続けた。

『晃は如何思う?』
『ん?』

『俺が旦那さんでいい?俺がパパでいい?』
ワタシは答えた。
『・・・ヒナが、いい。』
其れを聞いたヒナは
『そう言ってくれるなら、いつでも来てって思う。』

そう、言った。

まだ、解らない
何かの病気なのか、妊娠なのか、ストレスなのか・・・

でも、何が起きても大丈夫だと、そう思えた。




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