昔、其れは昔から、だ
ワタシの勘は、よく当たる、らしい。
そう言えば、ヒナと付き合い始めたばかりの頃にもラヴ＊パスポートで書いて居た。
”いつかワタシは、ヒナを手放すだろう。”
其れから１年９ヵ月後に、其の日は来た。
其れは只、別れが来ただけ、そうそうなのだ。
だけど、ワタシはまだ大好きだったヒナに別れを、告げた。
好きだったのに、自ら其の恋を手放した。

昔から人と接して居ると、何だか嫌な予感がするのだ
具体的な何かが判る訳では無いのだけれど
何か判らない”嫌な予感”がする、のだ。
ワタシが大抵其れを感じた人は、何かしらの問題を起こした。

あくまで偶然なのだろうけれど。

親友の純は、其れを１０数年、間近で見てきているので
ワタシの予感が恐いと言う。
そんな純に、先日ワタシは言った。
ある人其れは、今純に関わってる人なんだけれども
何か嫌な予感がする、其の人に用心するといい。
只、其れだけの大雑把な類のもの、だった。

そして今日、純が言った。
『アキラ、あいつが凄い面倒な事になって来た。』と。

『お前の予感は当たる、心で思ってる内はまだいい
　だけど口に出したら現実になるから恐い。』

そう、言った。

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そう言うのだ。

ワタシは、基本的に此の自分の勘を”何か当たる事多いな”位の認識だし
更に、自分の事には働かないもの、と言う認識でも居る。
でも、純に言わせると”恐ろしく当たる”らしい。

だから
どうか、当たらないで
そう思う。

ワタシにそんな勘なんて必要無い、から。
どうか、当たらないで。