goroの一番下の子供は、実は今、学校に行っていない。
goroは、奥さんの浮気が不登校の原因って思ってる。 週に何度も母親が外泊してれば、 そりゃ多感な子供は学校に行かなくなるかもしれない。
でも。 本当にそれだけが原因? あたしとgoroのことも、原因のひとつなんじゃないの?
goroの子供に対しては、あたしはただひたすらあやまるしかない。 あたしの存在が、 少なくとも、goroの家庭を壊す要因のひとつであることは間違いないから。
だけど、あたしがgoroの子供に唯一してあげられること─ goroと別れてあげること
それだけはどうしてもできない。 例え、子供たちに殴られてもなじられても、 それだけはできない。 ごめんなさい。 あたしは、冷血で自分勝手な女なんだよ。
goroと子供が話し合って、春から学区外通学を始めることにしたらしい。 教育委員会に作文を提出しないとならないらしく、 せめてあたしが力になれればと、 その作文を夜中にgoroと一緒に作った。
自己満足。 goroの子供にちょっとでも償えた。
そんな風に考える傲慢なあたし。
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