銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年02月13日(日) 他人に言えないプレッシャー

午前11時30分ころ、突然仕事先の同期の友人Nから電話が。

「2時からHさん(同期)が出る演劇があるんだけど、来る?おれは嫁さんと行く」
という内容。

何気ない電話に、何気ない誘い。
そんな電話すら、おれには普通の対応ができない。

(一緒に見ようぜ、って言わなかったってことは、二人の邪魔しちゃ悪いんだろうか?)
(おれの方から『一緒に見よう』っていうべきか?)

そんな考えが真っ先に頭を駆け巡る。

とりあえず「今蕁麻疹が体に出てるので体調を見ていけそうなら行く」みたいな曖昧な返事をして電話を切った。

しばらく、へこむ。

普通の人なら 「おお、じゃあ行くわ。2時ちょっと前に入り口前くらいで待ってるわ」 くらいで、終わるんだろう。

なのに、おれはなぜか余計な気を使ってしまう。
そして、対応が変になってしまう。

しばらく迷ったあげく、引きこもってはいけないとありったけの勇気を振り絞って出かけることにした。
こんなことにすら勇気がいるおれは、間違いなくバカだと思う。

会場に着いたおれは、迷いつつも「会場についてホールにいる」という内容のメールを送った。
(ああ、もし向こうはおれと一緒に見るつもりがないなら、おれは何て勘違い野郎なんだろう)と思いながら。

その途端、偶然ばったりとN夫妻と出会って、流れのままに一緒に鑑賞する。
その間にも、(おれは邪魔してるんじゃないか)という考えが離れなかった。

劇が終わった帰り際、おれはなかなか 「じゃあ、これでおれは帰るわ」 という言葉を言い出せなかった。

そのために、なんとなく、おれの中では、おれ自身がふらふらとあやしい感じでN夫妻に付きまとったような気がした。
N夫妻と別れた後、(おれは変なやつだとNに思われたんじゃないか)と数時間苦しむことになった……。




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