今赤子と寝る部屋は、明かりを消すと真っ暗になる。世話をするのには少し不便だが、眠るのには私の好みだ。真っ暗ななか、赤子を抱いたまま、布団に横たわる。そのまま腕枕で眠るのが、いちばん時間の稼げる方法だ。赤子と密着して、息づかいをひたすら聴く。体温を感じる。至福としか言い様のない時間だと思った。例え次に目が覚めたとき、感覚がないほど腕が痺れていても。