コミュニケーション。
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「お前が離れたら俺は落ち目だ」
新たに仕事が入ってきた。 とれそうにない、と予想していたものだったけど、 棚ボタでごろんとやってきた。
そういう現象は、 あたしがここに来てから2回目のことである。 今回は、もう一つ手ごろなものも転がってきた。 優ちゃんはあたしが運んできた幸運だと言い張る。 あたしは所謂…「あげまん」なのだと。
「離れるな」
と言う優ちゃんに、
「離れないけど保障はしないわ」
と笑った。
本当にそうだとして、 あたしにその自覚があるわけないのだ、 あたし自身に幸運が降ってくるわけじゃないし(笑) あたしは生きているだけだから。
となればここまでの男性達…だけれども、 特にそんなことを思った人はいなかったなぁ… 優ちゃんなんて、 恋愛運使い果たしたような気さえするくらいだし…(笑) 寺島君と、「喧嘩していたとき」は、 よくパチンコで勝ったよう…な?覚えてないけど。
しかし、暇と金の余裕があったらすぐパチンコに行っていた時期より、 今が貧乏な気がするのは何故だろう。 多分違うんだけど…これもギャンブルの罠なのかしら…。
優ちゃんはパチンコが大っ嫌いなので。 出逢った頃はやめていてよかった、と心底思ったことでした。 ただ単に金がなくて離れていただけだったわけだが。
というか、嫌い、と知る前に聞かれたことがあったのだ。 するのか、と。 そのとき咄嗟に、若い娘が堂々と、しますよ、なんてみっともない! と思って、いいえ、と答えていたのが幸いしたのだ。 まぁ、付き合ってからの会話等々で見抜かれてるかもしれないけど。
でも本当に私が「あげまん」なら、 始終一緒にいる藤原君は、幸運に見舞われてなければいけないだろうに(笑) 恋愛関係にならないとダメなのか? というかこの判断は、私が死ぬまで出来ないんだな…。
これから楽しみですね♪
一昨日、トイレから帰ってきた優ちゃんが言った。
「今週末は、また今年最高に冷え込むらしい」
あぁ、またか、またそういうことか、と思いながら、 あたしは訳知り顔で頷いて見せた。
「はんてん持って行くね」
「ちくしょう」
盛大に舌打ちをして、優ちゃんは仕事に戻った。 寒いのも相当に嫌いな人だ。
ねぇ、その悔しさのなかに、 あたしを抱けない悔しさも入っている? 風邪への懸念を捨てられない悔しさも入っている?
聞けない痛みが、胸に留まる。 愛しているけど抱けないなんて言うならいっそ捨てて、 と叫びたくなる口を抑える。
昨日のあたしは、実に優ちゃんのご機嫌をとってみせた。 悪い意味ではなく、効率よく仕事をしただけだけど。 更に「あげまん疑惑(?)」の浮上で、 優ちゃんの機嫌は最高潮だった。 明日1日会えないことを寂しいとか言い出したくらいだった。 うっすら笑うことしか出来なくて悪かったなぁ、と思っている。 嬉しくて、「あたしも寂しいな」とか言う余裕がなくなるのだ。 いかん、こういうことじゃ!
土曜日が、ちょっと怖いの。あたし。
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