コミュニケーション。
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2007年08月16日(木) 私が欲しかったもの。







「うちに遊びにおいで」




まだキスしかしていない頃、
優ちゃんがよく私に言っていた。



その頃、私には、
気持ちを踏み切る勇気がなくて、
行きます、と即答しそうなのを堪えていた。
ダメダメ、こんなプレイボーイに従順になっちゃぁ。




月1のウサギちゃんが訪問してたときだったので、
断るのはそんなに辛くなかった。
でも、
そう告げたら何て言うのかな?と、気になった。
(この時点で相手の思う壺なんだが)




キスした後に、また、

「おいで」

と繰り返すので、

「あのね、社長…」

と切り出したら、

優ちゃんはすぐさま、


「聞きたくない」


と言ってきた。





その頃はまだ、勘ぐりあいっこで、
彼氏彼女がいるいないも、わざと話題にしていなかったから、
彼氏がいるんだよ、と言われるものと思ったんだろう、と思う。


私は、「違うの」と言いながら、ちょっと笑った。











「しなくたっていいんだ、お前と一緒にいられればいいから」




そんなセリフを言わせたのは私。
だから信用はしなかったけど、
出来ない、ってわかってる私を、
その日や、今月も泊めてくれたことが、やっぱり嬉しかった。
私に向ける笑顔も、言葉も、
キスの熱っぽさも変わらなかった。
当たり前なのかもしれない、と今なら思う。





「マリはチャイムなんか鳴らさなくていいよ」



ここにいていいんだよ、といつも言ってくれている気がする。
だから私は、いつになくのびのびと笑えている。
彼はそんな私を、面白そうに眺めている。








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私が欲しかった安心感、ってこれだ、って、
遅まきながら気がつきました。
バカだねー。
気がつかせてくれてありがとう。







昔の彼女の話に妬いて、

「ぷん!」

とそっぽを向いたら、


「あ!今の可愛い。もう1回やれ」


と嬉しそうに言うのでびっくりした。


いつもの私のキャラでこれをやったら、
「らしくない」
みたいな反応しか返ってこなかったんだけどなぁ…今まで。



「また妬いたらね」



笑ってそう言いながら、もうやきもちなんか妬かない、と決めた。
だって、他の女は関係ないんだもの。

騙されたと思って、あなただけ見てゆくことにするよ。




雪絵 |MAILHOMEBLOG

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