コミュニケーション。
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2007年02月09日(金)




気づいている。
とめどない食欲は、人恋しさからキてること。
夕方に藤原がやってきてからは、
食べたいとは思わなかった。
煙草は増えるけれど。




寺島の口約束も原因だった。
来ると言ったくせに、何の連絡もなかった。
藤原が来てから3時間後、
携帯が鳴って、
行けなかった理由が書いてあった。



『事後報告は、寂しいです。』



そう送っていいのかどうか。
シカトのほうが効果があるんだろうか。
もう面倒になって、
伝えずに後悔したくなくて送ったら、


『すみません』


と、絵文字ひとつ。
多分、彼なりの謝罪ではあるのだろうが、
内心はどうだろうと考えてしまった。



『期待してなかったから、気にしてないよ♪』


といつもどおり、
寺島の望むとおり、
笑顔を演出する自分が嫌だった。
でもこれは、
昔のあたしが決めた道だった。




「報われる日が、来ますよ」




藤原君の言葉に、頷く。




相も変わらず、今日も愛してる。
みんなのこと。




******************





月野さんは、
あたしの頭を撫でるように、激励の電話をくれた。

取引だとか、遊びの相手だとか、
そんなレベルではあたしを見ていなかった。
峰さんのことを応援してくれた。

寺島から逃げてこの人と遊んだはずで、
そんな関係はろくでもないはずなのに、
あれ?何でこの人はあたしを支えてくれるんだろう?
「フラれたらどうしようとか、考えるなよ」
何で背中を押してくれるんだろう?

逃げた罰は、愛のないセックスだと思ってた。
でも違うね。
寺島に吐く嘘、だ。
一生吐き続ける嘘。





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