コミュニケーション。
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…一体何がどうなってるのか。 あたしのほうがわかっていない。
わかるのは、 あたしが寺島に近すぎて、 シンクロして苦しくなってるってことだ。
寺島が彼女をそこまで好いていたのかとか 彼女のせいで苦しんでいるのが悔しいとか そんなことは微塵も思わない。
何かが喉に詰まったように苦しい。 完全に理解するなんて無理なのに、 しようとする、あたしのあがき。
彼を、抱きしめていたい。 彼と、話していたい。 彼が、楽になるまで。 彼が、向き合うことが出来るまで。
現実から逃げたくて、 でも逃げられないのはあたしも一緒。 だからこそ大事にしなければならないことがある。
…誰かあたしを止めてください。 彼を支えたくて、たまらない。 腕をとりたくて、仕方ない。
唇も、 抱きしめる腕も、 甘い囁きも、 あなた自身でさえも、いらない。
ただ、あたしの傍で、 泣いてください。
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