コミュニケーション。
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2005年12月20日(火) 力をこめて。



いつも私から。
そうだね、そう言われれば。
そうじゃない?わかんない。
楽しみにしてた久しぶりのデート、あっさり終わったから、
軽くひねくれてみた。
煙草も吸ったし、ほっといてとまで言った。
あなたは駅に着くまで、
無事に手に入れた新刊でも読んでればいいじゃないの。
携帯ゲームにも飽きて眠ろうとしたとき、
寝るの?じゃぁかまっちゃる。
わけわからん。


まぁそもそも、
寺島が風邪っぽいから、用事も終わったし帰ろうって話なんに。
いつから私、こんなにわがままになったんだろ。
寺島が具合悪いのを隠しているのも、多分当たっている。


欲しいものなんて特になかった。
見たい店もなかった。
一緒にいて楽しかった。
悲しいこともなかった。
なのに、どうして。
あぁどうして、こんなに胸が痛いんだろ。


いつも私からあなたに指を伸ばしていない?
ねぇ、少しの距離なのに。
私からばかりなのが、怖い。
怖い。けれど。
たまらなく触れたかった。
本当にわずかに寺島の方に動かした指先を、寺島がきゅっとつかんだ。
そのままつないだ手は、駅まで離されなかった。


雪絵 |MAILHOMEBLOG

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