綿霧岩
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2015年12月で、所属していた劇団「突劇金魚」を退団しました。
どうして退団したのか? 自分の中でも隅々まで明文化されてはいませんが、私としても自分の中で起こっていることに興味があり、書いてみます。
とは言え、思いつくのはシンプルなことです。 たぶんですが、私は単純なのだと思います。
あらゆる作品に対して、役者として中立の立場でいたいと思いました。 劇団に所属していると、所属劇団の作品と自分自身との距離がどんどん近くなり、所属劇団以外の作品とは明らかに距離感が異なってくる体感がありました。 それは、劇団に所属する者なら当たり前のことなのかもしれませんが、私にはなぜか違和感がありました。
劇団に入る時、そのことはある程度予測できましたが、それが結局のところ自分にとって譲れないポイントであることには気付いていませんでした。
言わずもがなですが所属していた劇団、突劇金魚の作演出家サリngROCKさんは才能溢れる魅力的な作家であり、彼女をはじめとする劇団での創作はとても楽しいものでした。 今後も一緒に創作できる機会があれば嬉しいことです。 劇団内の様々なイベントも面白く、所属したことに後悔はなく、自分にとって必要な期間だったと思います。
退団に関してはこの通りです。
2016年は未知のままに明けました。 それは怖いことでもありますが、同時に楽しみでもあります。
元来、役者というのは、頭の中で答えを出していようがいまいが、舞台上に立ってしまえばその姿が即答えになってしまう立場にあります。 本人の認識とは関係なく、立った姿がその時の答えです。 思えば人の人生だって皆そうですよね。
何が言いたいのかわからなくなってしまいましたが、要は何も決まっていないだけです。 この先、より自分を裸にしていければ面白いなと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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