綿霧岩
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缶の階、追加公演が迫っております。先日の公演を見逃された方はぜひ。 久野那美さんの書かれる、驚愕するような言葉の応酬が味わえます。 言葉に興味のある方にはおすすめですよ。12月27日。船場サザンシアターです。 そして俳優を目指す方にこっそり言いたいのは、久野さんのお芝居に出るとほぼ確実に上手くなりますよ、と言いたい。 それは俳優にとって久野さんの台本を演じることは難しいからに他ならないのですが、久野さんはその難しさを俳優と一緒に実に丁寧に解きほぐしていかれます。俳優の皆さん、一度は久野作品を体験してみてください。(いやでも久野さんは別に俳優を養成するために劇作をしているわけではないと思いますので、ここだけの話です。) 缶の階のワークショップが12月25日にありますのでご興味ある方はこちらもぜひ。 そんな中、来年の「あくびと風の威力」リーディング公演の稽古が始まりました。作者の角ひろみさんと実際にお会いするのは初めてで、写真や文章では拝見していたのですが、声を聞いて、とっても素敵な声の方だったのでテンションが上がってしまいました。今までこういう声の方とはお話したことがありませんでした。お腹の中から沢山の言葉が出てくるような、声。出てくる言葉がご本人の体に響きわたっているような声。いいなあ。と帰り道、電車で隣に座らせて頂きながら幸せな気分になりました。 公演のかけ持ちというのを、私はしたことがないのですが、こういう状況になってみると、劇世界から劇世界へのワープ、くらくらします。が思っていたよりも楽しいです。ひとつひとつの劇はひとつひとつ、なんて違うのだろうと改めて思います。人の世界観はこんなふうに一人一人がらりと何もかも違うんだと思うと、もう逆に他人の目が気にならなくなります。だってみんな全然違うんだから。みんな好きなように自分の感じるままに世界を見ればいい。 私は子供のころ、人と同じでなければいけないと思い込んでおり、ちょっとでも人と違うところがあると、どうしよう、とすごく苦しかったので、その私に言ってあげたいです。ほんとに、気にしなくていいのだよと。
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