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2004年02月26日(木):雑誌【文藝春秋】3月号

ま、ミーハーだからね。

っちゅーわけで、買いました。読みました。

小説【蛇にピアス】by金原ひとみ

い、痛かった…。

冒頭「スプリットタン」とやらの描写で魂が抜けていきそうになりました…。
もう痛そうで痛そうで。
手から力は抜けるは、眩暈はするわ。
通勤電車に揺られながら読んでたんですが、衝撃的過ぎて家に引き返そうかと思ったくらい。
数行読んでは雑誌を伏せて、手で顔を覆い深呼吸。を繰り返し、ヒィヒィ言いながら読みました。

なんですが、淡々としていて短い文体はかなり好き。

物語の設定は、あまりにも非現実的(私にとって)で、共感も何もあったもんじゃないんですがとても引き込まれました。
っていうかむしろ引っ張られたって感じかな。

感想は特にありませんが、次回作も設定によっては読んでみたいです。

小説【蹴りたい背中】by綿矢りさ

比べても仕方ないけど2作続けて読んだせいでどうしても【蛇にピアス】と比べてしまいます。
コチラは「これぞ(私が想像する)純文学」っていう修飾が多くて、初めはちょっとくどく感じられました。
冒頭の1ページ。
何回読み返したことか…。

物語は学園物(っていう言い方はどうかと思いますが)だったので、入りやすい世界でした。
もし【蛇にピアス】の設定で、この文章ならダメだったと思う(苦笑)

ラストがとても印象的で、ストーリーはこっちの方が好き。
残酷なまでにリアリティに溢れていて、どんどんと引き込まれていったという感じです。
【蛇にピアス】は読み終わってすぐ次のページをめくって【蹴りたい背中】を読み始めたのですが、こちらは読み終わって少しの間は余韻に浸ってしまいました。

次回作を読みたい!って言う風には思わない(文体が苦手)けど、とても面白かったです。

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こういうなんかの賞の受賞作品を読むってのも面白いもんですね。
自分の好みにあわない小説を読むってこと、まずないので、新境地を開拓できてとても満足です。

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