友人が2月末から海外へ出かけます。何時間も飛行機に乗って外国へ出かけるというのは、すごいバイタリティだと思います。 かく言う私は社員旅行で何度か国外に飛んでいますが、一度帰りの飛行機に乗る前のシンガポールの空港で、長時間のトランジット中にいきなり体調を崩して吐きまくり、空港内の医務室で注射を打たれ、その後立つこともできずにロビーの隅でリクライニングを占領し、車椅子で機内に運ばれて座席を一列占領し、病人が出た時のために飛行機の座席は必ず一列空けられるようにしてあるって本当だったんだなーとか思いながらうとうとしていたら、眠りながらも胃の苦しさに唸っていたらしく、そこへたまたま様子を見に訪れた機長が慌ててチーフパーサーを呼んできて、「大丈夫ですか」と起こされたりなどして、周囲の乗客の皆様及びスタッフに大迷惑をかけ、中継地点の関西空港にも連絡がいって再び車椅子で機内から運び出され、空港の医務室で添乗員さんを付き添いにしてトランジットを過ごし、結局最後まで自力では歩けないまま車椅子で国内線に乗って降りて、翌日は当然会社を休んだ、という思い出しただけでも滅入りそうな事件があったので、今後の人生は日本で過ごそうと決意しています。 言葉の通じない場所で病気になると実に心細いですよ。後で聞いたら、伝染病だったらやばいので、私を飛行機に乗せるか否かの結論を待っていたために、フライト自体が遅れたらしいです。OKが出なかったら、私と二人で空港に残らなきゃいけなかったんですよーと添乗員さんが笑っていらした。結局吐いていただけだったので、急性胃炎だろうとお医者さんが判断し、それでお許しが出たようです。もし下していたら、絶対乗せてもらえなかったとも言われました。どうりで何度も病状確認されたわけだ。 でも現地の空港スタッフは親切で、すごく心配して何度も様子を見にきてくれて、毛布を持ってきてかけてくれたり、ココアをいれて持ってきてくれたり、いやもう本当にご迷惑をおかけしました…。 海外そのものは面白いんですけどね。韓国はつごう4回くらい行きましたが、免税店は興味ないので脇へどけておくとして、みやげ物屋のおばちゃんたちの3秒ごとに変わる言い値とか、思わず謝りたくなる迫力満点のアシアナ航空のスッチーとか、空港のショッピングモールで客引きしてためちゃくちゃ美人揃いのチョゴリ姿のお姉さんたちとか、観光客向けの飲食店の怪しいお品書きとか……え、私って見るとこ間違ってる? お品書きで一番のヒットは、タコの踊り食いですね。これは韓国に観光に行くとたいてい勧められるメニューなんですが、私が行った店のお品書きにはこう書いてありました。 「生きているタコ」 いや、正しいけど!!!
まあとりあえず、海外に出たら体調管理には万全を期して、私みたいな大迷惑野郎にならないように気をつけましょうってことで。
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