テレビザッキ
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メモ
| 2003年03月20日(木) |
僕の生きる道 最終回 |
素晴らしいドラマだった。 毎週、ドラマとしては勿論見るのを楽しみにしてるんだけれど、同時に見た くないという気持ちにさせられるドラマなんて初めてだった。
最後まで静かに、丁寧に創られてた。 ガツンと盛り上げて視聴者泣かせてやろうというあざとさなんて見えず。 最終回も、ホントに素晴らしかった。 なんかこの言葉しか出ないわ。泣きすぎってくらい、泣いた。 そりゃ次の日目ぇ腫れるわ。
ダンボールに思い出の品物を詰めつつ「死への準備」をする秀雄とみどり。 つらすぎる。 「僕のことを忘れないでください。でも、僕に縛られないでください」。 「分かってます。私は、ちゃんと生きていきます」。 大切な人が段々と衰弱していき、遠くない将来死んでしまう。 そんなの、自分は想像すらしたくない。できない。 でも、みどりは静かな強さをたたえた優しさで最期まで秀雄との生活を楽し もうとしてた。凄いと思う。
そして秀雄の最期の言葉は「砂肝」。泣き笑い。 彼が生徒達の歌声と、最愛の人の手のぬくもりと、幸せな思い出の中で死に 旅立てたのが本当に良かった。ある意味ハッピーエンドだったと思う。 ドラマチックな幸せじゃなくて、日常に普通に転がってて普段は見過ごしが ちな事の中にこそ幸せは存在するのかもなぁ、とこのドラマ見て何度か思っ たけど、ラストもそう痛感させられた。
5年後の描写で、一番成績至上主義だった生徒の吉田くんが、教師になって高 校へ戻ってきたというシーン。受験に直接関係ないからといって軽んじてた 「生物」の教師になって戻ってきたというのがいい。 そして、自分が高校時代そうしてたように、生物の授業なんてハナから聞く 気もなく数学や英語の教科書を堂々と広げる生徒達に、秀雄の「読まなかっ た本」の話をしだすところも。 こうして、秀雄の「生きた道」はどこかで細く長く続いていくんだなぁと。 あと、みどりに子供が出来てなかったのもよかった。 ないよな、とは思ってたけれど。 目に見える「生きた証(子供)」は残さずとも、みどりをはじめ周囲の人の 心の中でいつまでも生き続けて、生徒達の人生に大きな影響を与えたことが 何よりの証だと思う。
クサナギくんは凄い。役者として、地位を確立したような気がする。 合唱コンクールへ向かう道での表情は、全てを受け止め達観した上での迫力 があった。
本当に、心に残るいいドラマだった。 ただ泣かせるだけじゃなく、いろんなことを考えて見直させられた。 いいものを見させてもらってありがとう、という気持ち。
チズ
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