横浜へ吹く風

2005年06月10日(金) おじいちゃんの知恵袋

お婆ちゃんの知恵袋って良く聞きますが
我が家の場合は父と同居する事で、父がいなかったらとても学ぶ事は
出来なかった事が沢山あります。

娘達は父から教わった色々な事を
覚えているのかな?

もう、12年も前のお話です。

下の双子たちが小学校3年生の時の理科の授業のお話し。

蚕って知っていますか?

そう、白い繭の蚕です。
布にしたらシルクっていうの。

下の子たちが小学3年生の時に理科の実験で「お蚕さん」を育てる事に・・
1クラス40人いるの。

1人1人にお蚕のもう直ぐ羽化する、たまごを5個づつ先生が配ったの。
たまごの大きさは1ミリもないと思う・・
0.4ミリ位かな?
10センチ程のタッパーにたまごを入れて・・・

蚕が桑の葉しか食べない事を知っていたけど
皆、桑の葉がわからないの。

私が住む横浜に桑の木があることさえ分からない
ほとんどの人が蚕が桑を食べる事を知っていても
その桑の木がどこにあるのかも分からない。

父は埼玉出身で、私も子供のときによく埼玉の田舎に父と遊びに行ったの。
お隣のお家とも仲良くなって・・
お隣のお家は蚕を育ててるお家で何十万匹のお蚕がいるの。
桑の葉を食べる音が雨音に聞こえて1日中ザワザワと蚕が桑の葉を食べる音がするの。

音がしないなぁって思うときは繭作り・・・
子供の頃夏休みにずっとそんなところで育ったし、何しろ核家族化の今は
知識が豊富な年寄りが身近にいないから、蚕を育てる事が出来ない子達が沢山。

卵から孵った蚕の幼虫は、はじめからそのまま葉を食べる事が出来ないのね
どうするかというと、父が千切りにしたの。
それをタッパーにいれて・・・
黒い糸のような3ミリ位の蚕が本当に大きくなるのか心配でした。

その心配をよそに、我が家の蚕は育ちもよく・・

父がいたおかげで、下の子たちの蚕はどんどん大きくなって
1ミリもなかったたまごが5個しか貰ってなかったはずなのに
日に日に大きくなってくる、黒い物体から白い物体に・・・・

黒い蚕が白くなってきて、しまいには7センチくらいに!!
卵を5個しか貰わなかったはずなのに、10ピキ以上もなったの
双子だからあわせて合計20匹チョット・・・

他のクラスメイトの蚕は全滅。
桑の葉が分からなかったり、千切りにしなかったので食べれなかったり。


大きくなった蚕をみた下の子たちはどうしたと思う??
喜んだと思いますか??



それがね。。


泣き出すしまつ・・・

気持ちわるい、怖いって・・・

育てる事をギブアップしたの。

そのあと私が自然に生えてる山桑を父から教えてもらって
買い物ついでに桑の葉を採って育てたの。

40人中、我が家の蚕だけが育って、繭を作ったのです。

担任の先生や校長先生や、すごく褒められた
そのことで2人は表彰されました。

他のクラスは育てる事じたい無理だという事で生徒には
実験させなかったの。

繭を作った蚕は自然に増えると困るという事で
可哀相だけど先生が責任をもって焼却炉に・・・





この話、メル友に2ヶ月近く前にしたの。。
良い話だと思ったので日記にアップします。


読んでくれてありがとう(*^▽^*)

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