うららか雑記帳
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2008年06月09日(月) 遙か3プレイレポNo.25:散華、決戦、込められた想い


八章 この戦が終わったら…(地青龍ルート)


ひっさびさのレポですよー。
あら、章タイトルのところに九郎さんの姿が出てますね。
七章もそうだったっけ? 独自章に突入したからかな。なんにせよ、いかにも【攻略中】って雰囲気で良い感じです。ぐふふ。

さて、屋島の行宮で勝利を収めた源氏軍は、逃亡する平家を追って瀬戸内海へとやって参ります。
「彦島より先に、平家に落ち延びる地はない。これで……終わるのか」という敦盛君の台詞のとおり、いよいよ最終決戦が近いのですね。
瀬戸内海の戦力配置は、満珠島に源氏、田浦と赤間関に平家の船団。潮の流れが速く複雑で、歴史的に有名な海域です。今で言う関門海峡あたり。
いよいよ三種の神器と安徳帝がすぐ目の前という大詰めを迎えて、源氏軍の士気は大いに盛り上がっているかと思いきや、なにやらそうでもない模様。
原因は、北条政子が率いる鎌倉殿直属の御家人衆でした。もしや九郎さんたちを見張っているのかも?
鎌倉で頼朝と会見をしている望美ちゃんとしては、この状況、きっと気が気じゃないんだろうなぁ。頼朝のあの冷徹な眼差しにじっと見据えられているようなものだからね。
仲間内からは「味方だと思って大丈夫なのかな?」という意見もおずおずと出てくるのですが、そこはやっぱり九郎さん。「兄上のもとに集った者たちだぞ」の一言で片付けてしまいます。
──でも。
九郎さんのその態度は100%の本心というわけではなく、一軍を率いる将としては、立場上、人前であけすけに内心を語るわけにはいかないから、だったのです。
武士でも御曹司でも、不安も抱けば心も揺れる。心のある一人の人間だもの。
案の定、ここにきて九郎さんの胸中では不安が膨れ上がっていました。
自分は小さい頃からひたすらに武を磨き、戦場しか知らずにいた。だから戦場にしか居場所がないのかもしれない。
戦が終われば、俺と兄上が共に歩む道は失われてしまう──そんなふうに、九郎さんは考えていたのでした。

九郎 「兄上、俺は源氏の未来には必要のない人間なのか……」

こんな局面で、この人が、こんな弱音。
なんたる反則技を使うんですか制作スタッフさん!! 思わず切なくなってしまったよ!
心もとなげに視線を伏せる九郎さんを励まして(望美ちゃんに「そこで抱きしめてしまえ!!」とか声援を送りたくなったのは私だけではあるまい)、無事にイベント終了。
いや、もう、何度も言っちゃうけど、良い感じでお似合いですヨこのお二人。望美ちゃんが可愛いったらもう!

そして、いざ行軍。
赤間関で望美ちゃんたちの前に立ちはだかったのは、平家一の戦上手と名高い銀髪の猛将・平知盛。
術を使う動きがかっこいいなー、この人。そして相変わらず無駄に色気放出(笑)
ゲーム的には、戦闘を繰り返してスキルを習得しまくった望美ちゃんの敵ではありませんでしたが(笑)。3ターンくらいでさくっと戦闘終了。

知盛 「期待以上だ……最後に戦う敵がお前でよかった。
平家が負けるのは……わかってたさ。この壇ノ浦で平家は滅ぶ。宴も終わりだ。
これ以上……見るべきものもない」


おおおお、平知盛の身投げシーン!!
最後の台詞は史実ネタですね。「見るべきものは見つ」って。実在の彼は船内を掃き清め、尼御前や安徳天皇が海に沈んだのを見届けて、入水後に浮かび上がって敵に首級を取られないように、自分の身体に二人分の鎧と船の碇をくくりつけて海に身投げしたんだそうです。
しかし、ねえ、ちょっと待ってくださいよ。ここでむくむくと不満が生まれましたよ。
このシーン、どうしてボイスがないのですか? 知盛さんの有終の美ですよ? しかも海に飛び込んだときの水音がやけに軽いし。
もう少し演出に力を入れてくれれば、雰囲気がぐっと盛り上がっただろうになー。惜しい。残念。

一方、戦の中に生き、戦場に散っていった知盛の姿に、思わず我が身を重ねる九郎さん。

勝手な想像だけど、史実上の当事者たちも、きっとこんなふうに不意に自分の末路を思うことがあったんじゃないかな。
明日は我が身と承知していて、斬った敵の数などあえて数えないようにして。
目の前の敵を斬り伏せなければ、骸となるのは己のほう。それが乱世。
そんな状況に置かれ続けた人たちが、戦のなくなった後の世の中のことをリアルに考えられないのも、まあ無理はないと思うんです。
この時代って、戦の主要な武器は刀だったわけだから、それを振るうには敵のすぐ近くにいなければならないですよね。殺す相手の眼差し、息遣い、言葉、そういうものを直に浴びなければならないのって、かなりしんどいはず。人が変わってしまってもおかしくないほどに。
だから、実戦を、戦場の狂気を知った武士は、どこかしら奥深いところにその色が染みついてしまうというか……心の一部が平穏な世界と切り離されてしまうというか、そんなイメージ。

話が逸れました。戻します。


平知盛が築いた平家最後の砦・彦島。
そこには宿敵とも言うべき還内府が待っていました。
驚愕に揺れる瞳。望美ちゃんも、九郎さんも、譲君も、皆、ここで初めて“還内府”の正体を知ったのです。
天の青龍、譲君の実兄、望美ちゃんの幼馴染──有川将臣。『黄泉還った若き日の小松内府』こと還内府は、将臣君のことだったのです。
一人だけ三年も前の時空に放り出されて、苦労していたところを平清盛に拾われ、その恩義を返すために『平家再興』という決意を胸に秘めて行動してきたんですよね……。
いつかはこういう事態に陥ることは避けられないって、分かっていても切なくなってしまいます。
将臣君が「やりたいこと」のために熊野へ来ていたこと、いつも短い間しか同行できなかったこと、街道であった尼装束の女性と血筋のよさげな少年のこと。様々なピースが次々と符号していき、目の前に還内府として立ちはだかっている青年に帰結する。
紛れもない事実なのだと一同が認識したとき、平家の未来を一身に背負った将臣君との戦いが始まったのでした。
九郎さんにとって将臣君は、同じ四神の加護を受けた相方であり、あんなにも信頼した明るい笑顔を見せていた仲間です。本当なら辛くないはずがないのに。こうやって無理やりに私心を押さえ込んでしまうあたり、戦乱時代の将ってすさまじいですね。
そして、青龍コンビ対決に決着が着きました。
本来なら、平家をまとめていた中心人物である還内府が負けたとあれば、この時代なら首を取られるのが当たり前。
でも九郎さんは言いました。

九郎 「ここにいる平家はもはや源氏の敵ではない。還内府はすでに討ち取った。
ここにいるのは、俺たちの知っているただの有川将臣だ」


「するべきことがあるならやりとげろ」と、将臣君を手にかけることなく逃したのです。
きっともう、九郎さんは理解しているんですね。平家を倒して源氏の世を作ることだけを考えてきたけれど、平家が単純な『悪』なんかじゃなくて、それぞれ考えがあって大切な人がいて、源氏とは立場が少し違っただけで、同じように生きている人間なんだ、って。
だから還内府の正体を知っても、「俺たちを騙していたのか!」という反応にはならなかったんだと思います。

そして。
やっぱり政子に見咎められてしまいました。そりゃそうだよなー……。
還内府を見逃した九郎さんを糾弾し、政子は「鎌倉で詮議を受けてもらいます」と言って望美ちゃんを捕らえて連れ去ってしまうのです。
しかも「鎌倉までの間に逆鱗の力で逃げられては大変ですからね」と、逆鱗を奪って。
あれ? 政子って逆鱗のこととか知ってるんでしたっけ?
頼朝の、あの時間の流れを任意にとめる力といい、ナニモノですか、この夫婦は。

あれよという間に自動的に終章『決別』へ突入です。



終章 決別(地青龍ルート)


ちょっと、まあ不吉な章タイトルですね。最終章だってのに。
前の章があんな展開だっただけに、不安感をいっそう煽られます。

鎌倉に連れてこられて頼朝の前に引き出された望美ちゃんは、彼から脅しめいた命令を受けました。

『源氏の世が未来永劫まで続くよう、鎌倉に龍神の加護を請願せよ』

そうすることによって、京はすでに龍神の庇護を失っているのだと広く宣伝するつもりのようです。
しかも望美ちゃんがそういう儀式をすると噂になれば、逃亡した九郎一行をおびき出す餌にもなる、と。
「九郎は邪魔になるから処刑する」って、本当にどこまで非道な奴なんだオマエは! 流刑にされたとき人情ってもんも一緒に海へ流してしまったに違いないよ!
もちろん望美ちゃんは拒否しました。そんなの絶対嫌だもんね、うん。
けれども政子がおっとりと、理路整然と諭してくるのです。

「もし九郎があなたのことをそれほど大切に思っていないのなら、あなたを救うために九郎が捕まることはないでしょう。
でもそうでなかったとしたら、遅かれ早かれ九郎はここにやって来る。
舞と歌に想いを織り込めば、噂となり、やがて九郎に伝わるでしょう。伝えたい想いがあるなら 、舞うことだけがただひとつの機会なのですよ」

これを聞いて、望美ちゃんは祈願の舞を承諾。
『逃げて』という願いを、九郎さんに伝えるために。
この願いが九郎さんに伝わったら、もう二度と会えないかもしれない。
でも、それでも生きていてほしい。生きて──。

そう、望美ちゃんは、頼朝に嫌疑をかけられた末に処断されてしまった九郎さんを、悲しい運命をしたたかに味わわされているのです。
『九郎さんを守れるのなら、もう二度と会えなくてもかまわない』──これほどの強さを持てるのは、目の当たりにした悲惨な運命を乗り越えて、それを変えるために行動してきたから、なのでしょう。
望美ちゃん、かっこいい! 最高です!!
舞台の上で舞う姿がひときわ物悲しく、凛々しくて。不覚にも泣きそうでした。

『吉野山 みねの白雪 ふみわけて 入りにし人の あとぞ恋しき』
『しづやしづ しづのをだまき くりかえし 昔を今に なすよしもがな』


史実ネタきましたよ!
どちらも歴史の中で静御前が歌ったものです。
前者は『吉野山の峰に積もった白雪を踏み分け、山奥で入った義経様、あの人の歩いた道跡が恋しい』という意味。
後者は『倭文(しづ)を織る糸が、苧環(おだまき)から繰り出されるように、しずかよ、しずかよと、私の名を繰り返し呼んでくださった義経様。昔の義経様の盛りは繰り返せないものなのか』という意味合いだそうです。
以前に吉野に行ったとき、譲君が「女性を置き去りにしたひどい男の歌」だとコメントしたやつですね。
この場合は『遠く離れ離れになってしまったけど九郎さんが恋しい』『九郎さんと一緒にいられた、あの頃に戻れないものだろうか』みたいなニュアンスになるのかな?
こんなにも九郎さんを恋い慕う歌を歌いながら、望美ちゃんがそこに込めたのは『逃げて、生きて』という願い。うわぁぁ切な過ぎます……!


同居人の乱入により、ここでゲーム中断。





>>>次回へ続く





反転≫

以下、愚痴。

同居人「いいよ、気にせず続けなよ」
浜月「気が散るから嫌」
同居人「こっちは気にしなくていいって」
浜月「だって茶化すじゃん! 集中できなくなるからダメ!」

いよいよストーリーも終盤で、初のエンディングに向けて一気に盛り上がるであろう局面なのに、同居人の好奇の視線に晒されながらプレイしたんじゃ台無しデスヨ……。一人きりのときしか遙か3をプレイできません(泣)
大体こうしてレポ書いていても、小説を書いていても、常に同居人がPCの画面を覗きやしないかと怯えながらです。
効率が悪かとです……。

≪反転


浜月まお |HomePage

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