うららか雑記帳
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| 2008年03月30日(日) |
遙か3プレイレポNo.20:舞い降りた天女 |
熊野水軍の頭領に直談判しに、いざ本宮へ。 1周めと同じく将臣君が一行から離脱して、敦盛君が神域の結界に拒まれて、源氏への協力を断られて。 新たな展開があったのは夜でした。 三草山でも聞こえてきた、例の笛の音。澄んだ音色に誘われるようにして外へ滑り出てみれば、案の定それは敦盛君の奏でる楽でした。 敦盛君以外に考えられないよね。名笛が戦火に焼かれることを惜しんで、今や敵地に等しい京へと身の危険を顧みず来たくらいだし。 螢の飛び交う中で美しい音色に耳を傾けていると、不意にうめき声を上げて敦盛君が苦しみ出します。 な、なんの発作デスカー!?
敦盛「神子、大丈夫だ、大丈夫だから――お願いだ、私にかまうな。 腕につけたこの鎖だけでは……自分をいましめることもできない」
かまうなと言われても、こんなに苦しがってる人を放っておくことなんかできませんって!(まして敦盛君は細っこくて体力なさげだし) 望美ちゃんは龍神の力を借りて敦盛君を介抱します。 おや。よく見ると敦盛君の瞳の色が赤に変わっていますね。普段は髪の色と同じ紫なのに。 龍神の力が良いほうに作用したのか、やがて発作が治まって絆の関突破。
さてさて。この発作、どうやらただ事ではなさそうです。 本人の言葉によると、発作の最中は『痛みと渇き』があるようなので、どことなく負の、呪いめいた力を連想させますね。平家が怨霊を生み出すことと何か関わりがあるのでしょうか? 五行の力を使って怨霊を生み出す媒介にされていたとか、怨霊に同調しやすい体質だとか……敦盛君自身が怨霊に近しい存在であるような、そういったイメージを抱かせるエピソードです。 ためらいがちに「お休みなさい」と言ってくれた敦盛君の微笑を見ると、なんとか楽にしてあげたい気持ちに駆られますね。
ところでヒノエ君が戦闘開始時に言う「補陀洛浄土へ送ってやるよ」。 補陀洛浄土ってなんだろう、と思って調べてみました。
・熊野の海は、遠く黄泉の国に通じるという海上信仰がある。 ・補陀洛浄土(ふだらくじょうど)とは観音浄土をさし、熊野の海の彼方にあると信じられている。 ・補陀洛浄土での往生を願って船出することを「補陀洛渡海」という。 ・那智の浜は、その昔は「補陀洛の浜」と呼ばれ、補陀洛渡海の地として知られている。 ・かつて那智の浜には朱塗りの鳥居があり、江戸時代の補陀洛渡海の儀式では、その内側は生者の世界、外側は死者の世界とされていた。
熊野は地上で最も黄泉に近いという神聖な土地。そこから浄土へ旅立つ……。なるほどヒノエ君にはぴったりな台詞です。 先生の「古来征戦幾人か回る」といい、けっこう細かいところで良い仕事をしていますね制作スタッフさん。
間章 紀ノ川、紅葉の吉野
新たな章が出現しました! 熊野からの帰り道、一行は吉野を通って京へ向かいます。 ここで将臣君が約束どおり再び合流。今度は吉野の里まで一緒に行ってくれるとのこと。同行期間が短かった1周目と比べると。将臣君の存在感が3割り増しですね♪ ちょっと寄り道して紀伊湊のほうに行ったところ、平家の軍船がたくさん停泊していて、吉野の里は反対方向だぞと言われ、それでも紀伊湊へ入ろうとすると「おまえ方向音痴すぎ」という呆れ声と共に将臣君との絆が目減りしました(笑) そっかそっか、還内府だもんね。望美ちゃんたちはそのことを知らないから、だからこうして一緒にいられるんだもんね。
袖振山にて。 きつい道が続き、少しお疲れのご様子の朔ちゃん。そんな妹に気づいた景時さんは、あえて自分が疲れたかのように振る舞って休憩を提案します。朔ちゃんは我慢強いというか頑張り屋というか、自分から疲れたとは言い出さないだろうからね。優しいお兄ちゃんだなぁ……! このやりとりで景時さんの株が急上昇しましたよ。お兄ちゃんカッコイイよ! 兄は兄でも鎌倉にいるアイツとは雲泥の差だね!
休憩中、皆の傍から離れて一人でどこかへ行く九郎さん。 後について行ってみると、剣の鍛練をしていました。旅程の最中でも稽古を欠かさないとは勤勉ですね。感心しちゃいます。 その理由について、九郎さんはこう言いました。 兄上と共にこの世界に平穏な治世を取り戻すことが自分の夢だ、と。 源氏の一員として、兄上の力になることが夢であり、誇りでもあるのだそうです。 本当に、なんて純粋な人なんでしょうね……。九郎さんがまっすぐであればあるほど、ここから先の展開が辛く哀しいものになります。1周目の鎌倉での、あの悲痛な叫び声が脳裏にこだましますよ。うう。 吉野の地には、皇子の琴に誘われて天女が舞い降りたという伝説があるそうで、
九郎「お前も天上の国から降りた天女かもしれないな」
なーんていう台詞をさらりと言っちゃう天然っぷりに脱力でした。 ヒノエ君の甘ーい口説き文句連発にはだいぶ慣れたけど、九郎さんがこういうことを言うと物凄く恥ずかしく感じるのはなんででしょうか?(笑) いやいや、いいんです。そうね、望美ちゃんは天女だよね。希望の象徴。大切な人を救うため、平和な日々をもたらすために剣を取る姫将軍。 言い得て妙、かな。
それはそうと、九郎さんが引き合いに出した皇子とは、大海人皇子(のちの天武天皇)のようですね。 かつて皇位継承に絡んだお家騒動で窮地に陥った大海人皇子は、大和朝廷を守護する神々のふるさと吉野を訪れ、天心地祇に勝利を祈願して琴を奏じた。すると、その音に乗って唐玉緒を纏った天女が現れ、戦勝の祝福を示した。 この天女は、修験道の祖・役行者が弥山山頂に祀ったとされる弥山大神だった。これに力を得た皇子は、壬申の乱に勝利を収め、即位して天武天皇となった──とのこと。 ちなみに、その時に五人の天女が其々違った節で舞ったことにより、五節と名付けられ、宮中行事の五節之舞の由来とされているのだそうです。 ……役行者ってそんなに古い時代の人だったんですね。知らなかったです。
九郎「この戦を終わらせたら、必ず帰れるよう、力になる」
絆の関、突破です。
『吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の……』 吉野という土地に来て、譲君が思い出した歌です。正確には、
『吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の あとぞ恋しき』。
かの有名な静御前が、泣く泣く義経と別れたあと頼朝に捕らえられ、鶴岡八幡宮で舞を奉納するように命令されて歌ったものですね。吉野の大峯山で離ればなれになった義経を恋い慕う内容です。 譲君いわく「女性を置き去りにしたひどい男の歌」だそうですけれども(笑) まあ、確かに譲君の気持ちも分かりますよ。いくら大峯山が女人禁制だからって、明日をも知れぬ逃避行の身だからって、ここまで共に来たのなら最後まで連れて行ってあげればよかったのにね。 でも静御前が後に義経の子を産んだことからして、別れたときはすでに身重だったわけで、だから義経は同行を許さなかったのかな? 万一、頼朝に捕らえられたとしても、静御前は美しい舞の名手、それもうら若き娘です。命までは取られまい、と考えたのかもしれませんね。 源義経と静御前。木曽義仲と巴御前といい、少しばかり美化されすぎの傾向かもだけど、やっぱり胸に迫るものがありますね。
そんなこんなで吉野の里へ到着。 源平の争乱が続く物騒な世の中、村人たちは一行を落武者と勘違いして警戒丸出しの対応でした。最初は姿も見せてくれなかったほどの怯えっぷりです。 無理もありません。現在の一行はフルメンバー。つまり、神子二人を除けば体格の良い男が9人もぞろりと徒党を組んでいるわけで、そりゃ警戒したくもなりますよね(笑) 誤解が解けたあとは精一杯歓迎してくれて、小さな喜びをかみしめる望美ちゃん。 しかし夜になって悲劇は起こりました。本物の夜盗が畑に火を放ち、村を襲ってきたのです。 ならず者は退けたものの、燃やされてしまった田畑はもはや取り返しがつきません。 季節は紅葉の秋。これから厳しい冬がやって来るのです。ここの人達は、冬を越すための蓄えを一夜にして失ってしまったのですから……。 その場にいながら守れなかった。誰もがやりきれない思いに表情を陰らせ、言葉もなく立ち尽くすのみ。 中でも将臣君は、自分自身への苛立ちを露わに、「頭を冷やしてくる、誰も来るな」と姿を消してしまいました。彼を追いかけるか否かの選択肢が出現。 心情的には一人にしたくないんですけど、うっかりここで後を追ったら将臣君の独自章(恋愛エンディングルート)へ突入してしまったので、あえて追わないことにしておきました。ごめんよ将臣君。
>>>次回へ続く
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