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うららか雑記帳 DiaryINDEX|past|will
![]() 例えば、この情景を文章で描写するとしたら。 自分は一体どのように表現できるだろうか。 青のグラデーション、潮の香り、波の音、風渡り、鳥の声。 自分の中にある語彙を総動員させて、それらをどこまで表現できるだろうか。 風景だけではなくて、人の表情、心情、仕草、雰囲気、街の喧噪、アスファルトの熱さ──総合的に描写することのできる実力が欲しい。 練習あるのみだ。 もちろん、小手先の技術にばかり気を取られていないで、もっと大局的な、物語を破綻なく組み上げる構成力や、効果的にエピソードを織り込む演出力、人物の魅力の引き出し方などを得るための努力をしなくてはならない、とも思うけれども。 描写の練習ができるコミュニティ、mixi内にないかなぁ。 コミュ主さんがお題として画像をひとつずつ提供して、参加者さんがそれぞれ自分の言葉でその情景を描写する。 同じものを見て、同じものを表現しようとして書いても、きっと十人十色の文章になるでしょう。 その差異は自分の文章を省みるきっかけになるし、他の人の表現を読めば勉強にもなる。 何より、仕上がった『作品』を投稿するよりも、ずっと気軽に参加できそうだしね。 さっそく検索してみようと思います。 大好きな小説。 「オススメの小説を教えてください」と言われることが時々あります。 私の返事はこんな感じ。 ●浅田次郎/『プリズンホテル』『壬生義士伝』『蒼穹の昴』 ●宮部みゆき/『クロスファイア』 ●村山由佳/『天使の卵』『翼』 ●乙一/『しあわせは子猫のかたち』 ●荻原規子/『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』『風神秘抄』 ●恩田陸/『光の帝国』 ●榛名しおり/『マリア』『マゼンタ色の黄昏』 ●茅田砂胡/『デルフィニア戦記』 ●田中芳樹/『銀河英雄伝説』 ●新井素子/『チグリスとユーフラテス』 海外物や純文学は割愛。 どれも、こんな小説を書きたい!と思わされた作品ばかりです。 心が震えるほど素晴らしい作品に出会えたこと。 感動できる土台が自分の中に培われていたこと。 胸中に生まれた想いを、格好つけずに率直に表現できること。 それら全てが喜ばしくて、誇らしい。感動は、目に見えない財産だと思うから。
浜月まお
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