うららか雑記帳
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3月です。年度末です。 職場では、新年度に備えて総務部長が人事案を考えている模様。 立ち話にかこつけて、さりげなく訊かれました。
「浜月さん、文章書くの得意だよね?」
……はい? 職場でそんなことを言われるなんて心外です。身に覚えがありません。 戸惑う私をよそに、部長は採用試験のときの私の作文を(実に軽薄に)誉めて、大学で書いた卒論についていくつか質問してきました。
「いやいや、書けるでしょ文章。ねえ。ふふふ」
ふふふって。 どうやら浜月に何かしら文章関係の仕事をあてがおう、という腹積もりのようですが……。 部長さん、オモシロ人事を企んでいませんか? 文章書くような部署って一体どこだろう? ……まさか今の仕事を引き継いで、さらにプラスして特別職の挨拶原稿書きの担当者にしようとかっていうんじゃないでしょうね。 いーやぁあああ!! 無理! それは無理だ! 次長が四苦八苦して年中それにかかりっきりになる仕事ですよ! ものを知らない下っ端職員である私に、そんな大事な仕事を振り分けるなんて無謀もいいところ。絶対間違ってますって。 自分が今月末で定年退職だからって、妙なサプライズ置き土産は要りませんからね。 まったくもう、油断も隙もないや。 怖いよー。
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