うららか雑記帳
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*農耕民族ですから
うちではお米を作ってます。 田圃の面積としては一町歩くらい。昨今の第一次産業における不況の影響か、だいぶ減ってきました。 お米を作るのって手間がかかって大変ですものね。種まき、ビニールハウスでの種育て、田に水を入れて土をかき回す代掻き、田植え、殺虫剤散布、稲刈り……出荷に至るまでにつぎ込む労力ときたら、どう見ても割に合わないというか、買って食べた方がよほど経済的なんじゃないかというくらいです。 稲作農家の方ならご存じかと思いますが、水量の調節や、育苗箱やコンバイン等の農機具の手入れも、これがまた意外に結構な重労働なんですよね。それに、手間暇惜しみなくかけても、災害があると全部パアになったりしますし。この辺の地域では先日の台風で稲がべったり寝てしまった田が多く、稲刈り後半は通常の倍手間がかかったようです。 それでも自分のうちで食べる分の他に、あちこちへ売る程度の量を、うちでは毎年作っています。労働力は両親と私、祖母、嫁ぎ先から手伝いにくる妹。手が足りない時は親戚にヘルプ頼んで。(お昼やお風呂等の賄いが増えるので、ヘルプしてもらうと余計に大変といえば大変) もう子どもの頃から毎年毎年、強制労働させられ続けてきておりまして、今ではすっかり農作業が年中行事となってるわけで。 あと何年かして父の身体が保たなくなったら、稲作を廃業するしかないんだろうなあ……と思いつつ、とりあえず今日は籾すりに従事しました。 籾すり。稲刈りしたあと、乾燥機で乾かした籾米をでっかな機械にかけて、籾殻を取ることね。 出荷用の米袋に定量入れて、積む。これだけの作業なのですが、その定量というのが30kgでして。一人で運ぶには、渾身の力でもってやらねばならない重量です。ひとつふたつならできますが、さすがに80個近くとなると、ちょっと、ねえ。身体を傷めないように働くのが仕事の基本というわけで、妹と二人で運び役。一番の重労働ですヨ!(笑) いやー、たった数時間であれほど根こそぎ気力体力を消耗する作業って、なかなかないんじゃないでしょうか。籾殻のカスが空気中に漂うせいか喉は渇くし、露出してる肌はかゆいし。毎年やってますけど未だに憂鬱でたまりませんもの。 ふと自分を省みてみれば、機械の作動する轟音の中、タオルを頭と首に巻いて、長袖ポロシャツにジャージに靴下という農作業スタイルで、すっぴんに大汗かいて日焼けして。まだもう一回籾すり残ってるし。あーあ。 でも、まあ、お米は日本人の主食。それを輸入品に頼りきりになっちゃうのは心許ないことだし、自分たちの手で作ったものを自分たちで食べられるというのは、今のこの時代、実は物凄く重宝なことだしね。都会っ子がわざわざ田舎に来て田植えや稲刈り体験をしていくことを考えれば、ごく当たり前に農作業に携われるこの環境は幸せなのかもしれません。 浜月まお、車の免許はAT限定だけど、コンバインなら操縦できます(笑)
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