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毒トマト殺人事件。
2010年07月01日(木)

『SMAP5人勝手に主演ドラマ 毒トマト殺人事件』を見ました。
今年のお正月にやった特番番組の時、撮影された映像などを使って、SMAPのメンバーに内緒で一本のドラマを作るという企画。

メンバーはもちろん何も知らされておらず、でもスタッフが上手く立ち回ったり、ドラマで刑事役を務めた平泉成さんの巧みな演技や話術などにより、まるで初めからドラマ用に撮影されたかのような仕上がりになっていました。
まぁ、ストーリーとしては『なんでやねんっ!』感も多少はありましたが。
(もしかするとワザとそういうつくりにしていたのかも・・・最後のオチのために、ワザと無理やり感を出していたのかもしれません)

しかし、ドラマ本編の前に、それぞれの設定や、製作裏話的な話があったのですが、それを見ていて思った事。

人って、見ているようで、結構周りを見ていないもんなんだなぁと。

今回のドラマは、一種SMAPの面々に対するドッキリ企画のようなものであり、メンバーに気づかれないように『それっぽいシーン』を撮影する、と言うのが最重要課題だった訳です。

でも、ドラマなので、どうしてもメンバーと接近したりする機会が多く、バレそうな場面もかなりあったのですが、「今のは絶対分かるだろう」と言うようなコトがあっても、意外とメンバーは気がつかなかったり。
そして、あとで裏話を見たメンバー自身も、「何で気がつかなかったんだろう・・・」と言っていたり。

おそらく、人間は多少なりとも意識していないと、視覚情報として入ったとしても思いこみなどにより、『なかった』こととして処理されてしまうのだな、と思います。
例えば、目の前に眼鏡が置いてあったとしても、「ここには絶対眼鏡は置いていない!」と思い込んでいれば、目の前の眼鏡に気づかないとか。
探し物などで、よくありますよね、そういうこと。
それと同じかな、と。

あと、母上が一番ウケていたのが、ゴローちゃん(稲垣君)のカラオケで、ゲストとしてやってきた都はるみさんが宇多田ヒカルの『Automatic』を歌っている時、そのあまりにも独創的な歌いっぷりに潜入していたぬっくん(温水洋一さん)が「僕の知っている『Automatic』と違う・・・」とつぶやいていたトコロでした。
まぁ、演歌歌手がJ−Pop曲を歌うのは結構むずかしいよね、どうしてもこぶしが入りがちになっちゃうし。
普段から両方歌っている人ならともかくね。

でもホント、企画といい、出演者の演技といい、スタッフの編集技術といい、今までにない新しいジャンルのドラマでした。
こういう興味深い企画を、放送局はもっとイロイロやって欲しいなと思いました。



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