|
|
|
|
|
|
| - 2006年11月04日(土)
|
|
∨前の日記--∧次の日記
|
| - 『￥０』vs『SATISFACTION』
|
|
|
|
|
|
各ケータイキャリアだけが熱くなる一方、エンドユーザーは白けていた
MNP（Mobile Number Portability 〜携帯番号持ち運び制〜）であるが、
拍子抜けする程スマートに振る舞っていたソフトバンクが、10月24日の解禁直前にやってくれた。
『通話・メール￥０』
爆弾広告！
この業界を震撼させる発表が大きく報道され、
消費者の目を一挙に向けさせたことは、
紛れもなくソフトバンクのおかげであろう。
これついて他の２キャリアは感謝せねばなるまい。
かくして、MNP戦争が勃発したわけである。 |
 |
■本日の内容は下記の３本です。
１．ソフトバンク『￥０広告』爆弾！ そんなん景表法違反に決まってるだろ！
２．au『お客様満足主義でいこう！』 満足なんてとてもできね〜ぜ！！！
３．さて、ソフトバンクユーザーのワタシは・・・
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
ソフトバンク『￥０広告』爆弾！
そんなん景表法違反に決まってるだろ！
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
11月２日、ケータイの『au』ブランドを提供するＫＤＤＩが、
ソフトバンクモバイルの「通話料、メール代０円」広告は景品表示法違反の疑いがあると、
公正取に正式に申告したとのこと。公取委に正式に判断を求めて今後の事例とする目的だそうだ。
是非、厳正に調査して公的な判断を示してもらいたい。
しかし、公取委が動き出したということで自粛し始めた『￥０』広告だが、
一体誰がこのような表示を許したのか？ ヘタレコピーライターのワタシとしては、
はっきり云ってこの表示は許せない。宣伝担当ならびにコピーライターの怠慢だと思う。
ワタシはソフトバンクユーザーなので発表されたプランを入念に見たが、
まず云っておきたい。『￥０』という事実はどこにもない。
ソフトバンクのみであれ時間条件つきであれ、たとえ一部であっても
￥０で通話・メール出来る事実があるなら許せるがそうではない。
だって、最低でも毎月必ず基本使用料を2880円払うわけだから！！
この基本使用料があるからこそ、通話・メールの従量課金部分が定額なだけの話。
基本使用料に通話料・メール使用料が含まれているのか？、別であって￥０なのか？
そんな議論は、給与明細の各項目と同じ話で、携帯会社側の都合で料金が名付けられてるだけ。
いずれにしてもタダで通話・メール出来ることとは違う。料金がかかることには変わりない。
言葉として云える事実は、通話・メールが「定額」または「使い放題」ということだけ。
決して「￥０」という事実はどこにもない。まずはこのことを念頭に置いてほしい。
＊ ＊ ＊
ソフトバンク料金のこうした事実をふまえた上で、広告のコピーはどうするべきか？
最も多くの目を惹き付け、認知させるキャッチコピーは何かをコピーライターは考える。
どんな商品広告であれ「￥０」は最上級のインパクトがある表記なのだ。
広告主がどれほど「￥０」と表記したいか…。でも表記したくても出来ないのだ。
しかしソフトバンクは、単なる「定額」という事実を「￥０」と大々的に謳った…。
「固い事云うなよ〜。『￥０』と云っても、実際にすべてがタダだなんて、
思う人はいないでしょ？。景表法の『誤認』には当たらないんじゃないの？」
こういう意見もあるかもしれない。でもこれは間違っている。
確かに全てが￥０だと誤認して問い合わせする人はいないかもしれない。しかし、
『通話・メール￥０』という大きな文字を目にすれば、誰だって「すべてが￥０か？」と
瞬間的な誤認をする。この誤認からは逃げられない。すぐ誤認が解けようとも、
人の目をキャッチして認知させた時点で広告効果は発生し、同時に広告の責任も生じている。
「￥０」が事実でなかったら、大きく表記して世に広く告知した時点で罪だ。
『￥０』と表記できる広告効果は図りしれないのだ。その効果ゆえに、
「無料」とか「１番」とか「特選」とか「唯一」などという究極表現は、
通常表現より厳しく検閲されるべきである。
注釈を入れたからといって、簡単に表記が許されない言葉なのだ。
＊ ＊ ＊
さてさて、今回のソフトバンク広告だが、確か担当広告代理店は、
ボーダフォンからソフトバンクへの変更に伴い、H社からD社となっているらしい。
どちらにしたって、『￥０』という衝撃的なコピーを掲載するにあたり、
このような法規的なウラ取りをしなかったのか？世界に冠たる代理店ともあろう会社が…。
おそらくだが、『￥０』表記は孫社長自身が激しくプッシュしたのではないか？
そうだとしても、D社は広告代理店として何が何でも食い止めなければならないはずだ。
しかし、しかしである。 一方で思うのは、もしかしたら・・・・、
「￥０」広告に対する他社からの横やりや公取委の動き、そしてメディアの騒ぎも含めて、
すべて確信犯でDが仕掛けたのではないか？・・・とも思えるのだ。
確かにソフトバンクには、プロモーションにおいて起死回生的な何かが必要であったことは確かだ。
『￥０広告』取り下げも、この騒ぎによる注目度を考えれば決してマイナスではない気もする。
そんなことを考えついて、実際にやってしまうかもしれないと思ってしまう程、
Dという会社は魑魅魍魎な伏魔殿なのである・・・かどうかは良く知りません。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
au「お客様満足主義でいこう」キャンペーン
満足なんてとても出来ね〜ぜ！！！
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
KDDIは、ケータイブランド「au」のMNPキャンペーンとして、
『CUSTOMER SATISFATION
〜お客様満足主義でいこう！〜』と題して、
マスメディアをはじめ、駅やイベント会場にてライブマーケティングを行っている。
街の至るところに等身大の速水もこみち人形を目にするのがそれである。
その一連のプロモーションの中で、TVーCFに着目したい。
ちなみにこれは、ワタシの会社の同僚からのネタだが、面白いので取り上げてみた。
このCFで流れている曲は、
かの有名なR・ストーンズの『SATISFACTION』を
BENNIE Kがカバーして歌っているわけだが、問題はその歌詞。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
I can't get no satisfaction.
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
R・ストーンズの『SATISFACTION』の冒頭の歌詞はこうである。
BENNIE Kも同様に歌っており、CF内で終わりの方でこの歌詞が聞こえてくる。
一見、「can't」＋「no」で、否定の否定＝肯定のようだが、
実は、英語的には「二重否定」として「否定の強調」となるのだ。
つまり、和訳としては、
「満足なんて
出来やしねえんだよ！！！」
という感じ。
当然、曲を選んだ方は分かっていると思うのだが、
この選曲がauの宣伝担当や広告代理店として本意なのか、違うのか？甚だ微妙なところである。
この広告の担当広告代理店は分かりませんが、KDDIが博報堂DYやADKと共同出資して
EzWebの子会社を持っている以上、つまりは、その２社のどちらかなのでは…と思うのですが、
いずれにしても大きな代理店さんでしょう。何か意図があるに違いありません。
あっ、もしかしたら、曲に込められた
「満足なんて出来やしねえんだよ！」というメッセージは、
MNPでauに変更した設定の新キャラクター速水もこみちの想いなんでしょうか？
でもそれにしたって、
前のキャリアへの不満なのか、auに変えての不満なのか・・・、
やっぱり微妙ですよね・・・笑
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
さて、ソフトバンクユーザーのワタクシは・・・
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
一体どちらにすればよいのでしょうか…
実は１年以上もこのMNPを待っていました。
今のケータイがボロボロなのです。
見てくれも、バッテリーも死んでます。
メール２本送れば、メモリ１です。
パケットも遅いです。電波も悪いです。
MNPでは変更手続きも面倒くさそうで、
その上お金も取られるそうですが、
それでも今のところauに傾いてます。
もう少し、静観してみますが… |
ボロボロのボディに、燦然と輝く「J-PHONE」のロゴ！ |
061104
taichi
...
|
|
|
|
|
AIR〜the pulp essay〜＿ハラタイチ
／count since 041217
Mail
|
|
|
