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本日、日本時間10月2日、 フランスのロンシャン競馬場で行われた 第85回凱旋門賞で、日本から挑戦した 5冠馬・ディープインパクトが3着。
世界中のホースマンの憧れであり、 世界一決定戦とも云える凱旋門賞。
ディープインパクトは惜しい結果となり、 念願の世界制覇とはならなかった。
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ライバルの2頭、 世界ランク1位のハリケーンラン、 世界ランク同率2位のシロッコ。 この2頭よりは先着した。
しかし、斤量の軽い3歳馬の 一瞬のキレにやられたのだ。
ディープインパクト4歳…59.5kg 勝利馬レイルリンク3歳…56kg |
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凱旋門賞というのは、この斤量差から3歳馬が強いと云われており、 3歳馬が差し切るパターンが、凱旋門賞の王道パターンなのだ。 しかし、そういう如何なる懸念も、ディープインパクトは突き抜けてくれると思っていた。
あと、今までに無い展開が響いた。 なんとディープインパクトが一時先頭に立つような究極スローペースとなった。 ライバルと目されたハリケーンランとシロッコはディープの後方。 勝利したレイルリンクはディープのすぐ後ろにベタ付きだった。
最後の直線で横一線。残り400mで武が右ムチを入れると、 後ろにいた馬も一斉にムチを入れる。
先頭に立ったディープが内を駆ける。 残り200mで後ろのレイルリンクに外から並ばれた。 ディープにとって、外から馬体を合わされる経験も初めてだったろう。
ゴール前100mで半馬身離され、さらにもう一頭に抜かれたところでゴール。 決してディープの足が止まったわけではない。勝った2頭の一瞬のキレ味にやられた。
競馬が終わると、色んな「タラ」「レバ」が出てくるものだが、 まーファンとしては正直なところ残念でならない。 この馬で勝てなければ、今後どうするんだ…という気分は隠しきれない。
しかしこれが競馬だ。
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最後に、初めてじっくり欧州の競馬の風景を観たが、 日本とは全く異なる雰囲気に、改めて驚いた。知ってはいたものの、 まるでルノワールの絵画のようなシーンが競馬場に繰り広げられているのだ。 女性はドレスを纏い一番のおしゃれをして馬を観る。男性はタキシードやシルクハット。 まさに、ザ・上流社会。欧州で競馬は貴族の嗜みなのだ。
その地で、我が日本のディープインパクトが 1.1倍の圧倒的一番人気を得たこと。その風景の中を悠然と歩を進めたこと。 そして勝つ事が出来ればよかったが、競馬の本場でしっかりと振る舞えたことは 日本の競馬ファンとして誇りに思う。
とにかく、ディープインパクトには この2ヶ月半のフランス遠征を終えてじっくり休んでほしい。
ディープインパクト、武豊騎手、池江調教師、そしてすべてのスタッフの皆さん、 本当にお疲れさまでした。
061002 taichi
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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