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- 2005年10月01日(土)
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- 「のまネコ問題」2ch管理人の質問状にavexが回答。
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昨日30日 エイベックスから、「のまネコ問題」に関する新リリース!
================================ エイベックスが「のまネコ」Flash収録を中止へ 商標登録も中止依頼 ================================
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今やネット界最大のニュースとなっているのが、 大手レコード会社「エイベックス・グループ・ホールディングス」と 国内最大インターネット掲示板サイト「2ちゃんねる」との間の「のまネコ問題」。
====================================== そもそも 「のまネコ問題」って何?って人は、「のまネコ総合ホームページ」か、 この日記を一番下の資料リンクを見てくだされ。簡単に云うと、
2ch上で親しまれてきた、 AA(アスキーアート)キャラクター「モナー」→ それを真似て創られたキャラが踊るフラッシュが、 ネットで爆発的に話題になった。
その「モナー」を真似たキャラをエイベックスが買い取って、 フラッシュで使用されていた曲、「恋のマイアヒ」→ のプロモーションキャラとして使用した。
「恋のマイアヒ」はオリコンチャート1位を獲得するなど、 「マイアヒ・フラッシュ」の「モナー」に似たネコと ともに、ブームを巻き起こした。
このヒットを受けてエイベックスは、 この「モナー」に似たネコを「のまネコ」→ と名付けて、「のまネコ」の キャラクターグッズまで販売を始めたというわけだ。
つまりは、エイベックスが、真似キャラに名前をつけて 「オリジナル」だと云って商標登録したことが 問題となっているわけです。 |
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27日、「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏がエイベックスに向けて公開質問状を送った。 某アーティストのロゴをモチーフにした「のまタコ」というグッズ販売の許可を問い、 7日以内に返答しなければ黙認したものとする、という内容。
================================ ひろゆき氏からエイベックスへの公開質問状 ================================
そして昨日30日、エイベックス側が新しいリリースをした。 世間一般へ向けてのリリースだが、事実上、2ch質問状への回答である。
================================ 【エイベックス・グループ・ホールディングスの30日のリリース】 「いわゆる「のまネコ」問題についての当グループの考え方」 ================================
昨日30日のエイベックスの発表を受けて、 「のまネコ問題」のこれまでの経緯を踏まえ、 思ったことは2つ。
1. 「のまネコ」ブランディングの阻止!、それがすべて。 ※ブランディング活動・…商標登録の上、グッズ販売、 メディアへの露出などによって「のまネコ」の名を世に広める行為
2. 「エイベックス」も「2ちゃんねる」も似たもの同士!
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1. 「のまネコ」ブランディングの阻止!
今回のエイベックスの発表でよかったことは、これが全て。これだけ。
「のまネコ問題」の経緯をそのまま語ったものではないが、下記のマンガを見てほしい。 ある素人の創作作品が、大手資本によって黙って流用・改ざんされ、私物化されて、 企業の営利目的に使用される…そういう行為の理不尽さを感じてもらえると思う。
================================= 薫さんのブログ【tohu-bohu】 「まんがにしてみた。9/28一部改稿〜私の危惧すること〜」 ↑創作活動している人なら、きっと涙が出るマンガです。 =================================
経緯は違えど、知的財産権の取り扱いに対するCSRの観点から見れば、 エイベックスがやったことというのは、こういう社会的な印象のものである。
上記マンガと今回の問題の関係で注意したいのが、上記マンガの場合、 素人作品といえど著作権はある。マンガ内の「B」の行為を「A」は訴えられる。
今回の問題の「モナー」は、著作権がない創作物なのだ。それを一部だけ変更して 「オリジナル」だと言い張り、商標登録しようとしたことが問題であった。 日本の象徴である「富士山」を商標登録しようとしたようなものだ。 上記マンガよりタチが悪いことをエイベックスはしようとしたのである。 著作権がないので、法的には誰も阻止出来ない問題であった。 公序良俗的な価値観や信義則に基づく主張でしか抗議できなかったのだ。
それが阻止出来た事に意義がある。 活動はしていないが、創作行為が好きな人間として、嬉しい。
エイベックスは、曲がりなりにも音楽創作を業としている企業であるのに、 創作行為をナメきっている。そういう行為が中止になってよかった。
だが、まだ予断ならない。 実際にその「中止」の模様を確認しない事には、 あの会社を信じる事はできないです。
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2. 「avex」も「2ch」も似たもの同士!
(1) エイベックスは、 素直に謝れない「ガキ大将企業」である。
エイベックスの今日30日の「のまネコ問題」に関する発表内容は、 本当にカッコワルい。素直に謝れないのか、この会社は?という感じ。 「オレ様企業」である。いや「ガキ大将企業」であろうか。 以前からこの会社の体質はどうかと思っていたが、今回の騒動で心底嫌いになった。
このプライドの塊のガキ大将が、何だかんだ云って最終的に 「のまネコ活動を止める」という結論を出してくれてよかったが、 その結論の周りにある言葉は、言い訳や負け惜しみに満ちあふれている。
エイベックス30日発表リリースからの引用1 =============================== その商品(=のまネコグッズ)は、マイアヒ・フラッシュのイメージを残しつつ 新たなオリジナリティを加えて別のキャラクターとして描き下ろされたものであり、 もちろん「モナー」とは異なるものとして作っていただいたものですが、 ===============================
マイアヒ・フラッシュの原点が明らかに「モナー」である以上、 何故「モナー」として正式につくらなかったのか? もしくは何故、全く別のキャラでつくらなかったのか? 「マイアヒ・フラッシュのイメージを残しつつ新たなオリジナリティ…」 という文章は「モナーのイメージで別キャラを」と同義でしょ。 「モナー」が持つキャラの魅力を利用しようとする明確な意思の存在を見て取れる。
そもそもそれは、「オリジナルと流用の境目は何?」という問題。 エイベックス様がこれまで一番敏感に注意を払っているテーマなのにね…。
エイベックス30日発表リリースからの引用2 =============================== 私たちは、「のまネコ」は「モナー」とはまったく別物であり問題ないと 考えていたからこそ、海賊版に対抗すること等を考えてごく普通に 商標登録出願をしてもらったのですが、 ===============================
何で「全く別物」なのか?モナー流用の作品である「マイアヒ・フラッシュ」の イメージを残しつつ…と云ってたのは誰だっけ?少なくとも「全く」ではない。
この会社は「音のプロ」でも「絵は素人」である。絵が与える印象効果を図れない。 音楽はある一小節をパクっても、曲全体の処理、音の処理、歌い方で 相手の耳に「全く別物」として聞かせることも可能だが、その感覚で絵を処理したのだ。 絵は一発芸。一部を処理しても、瞬間の印象度が同じならば「イコール」である。
海賊版に対抗って…、つまりは「海賊版=モナー」ってことだよね。「対抗」ね…。 エイベックス的には「海賊版=元祖フラッシュ」って意味だろうけど、そうは思わん。
エイベックス30日発表リリースからの引用3 =============================== 私たちは、別物ではあるものの、上記のとおりアスキーアート文化を バック・グラウンドとしてもつマイアヒ・フラッシュの知名度が 「のまネコ」グッズ販売の一助になると考えておりました。
しかし、このことが原因で今回の混乱を招いた以上、直ちに マイアヒ・フラッシュの提供を中止し、「のまネコ」の図形商標の 登録出願も取り下げることで、皆さんに安心していただこうと決心した次第です。 ===============================
「別物、別物」ってうるさいです。ひたすら自己の正当性を主張ですか? フラッシュの知名度が販売の一助?、一助になるに決まってるじゃないですか? エイベックスは最後まで、自分等の判断や感覚の誤りを認めていません。 あくまで「混乱が起きたので」中止というわけです。プライドの塊ですね。 今回の「のまネコプロジェクト」の判断は「あくまで正しい」と思っている以上、 また似たような事を起こすのではないかと気がかりです。
エイベックス30日発表リリースからの引用3 =============================== と、発表しようと思っていた矢先、本日未明、2ちゃんねるに エイベックス社員に対する殺人予告が載せられました。
この事件に接して、正直言って、冒頭からの発表文を出すことに ややためらいを感じましたが皆様を信じて当初の予定通り発表させていただきます。 ===============================
この件は、この後でも触れますが、まずは、エイベックス側の話から。 本当にカッコワルいです。「のまネコ中止」の報告は、それで完結させるべきです。 殺人予告については、警察に届けを出したというリリースを別で流せばいいのです。 「のまネコ問題」でエイベックスが犯した過ちと、2chの悪質な抗議は、 内容的に別の話です。それに今回の騒動の相手は2chだけではなく、 創作活動している人たちすべてを敵に回しているのです。 それを、2chへの当てつけのように中止発表のリリースと一緒にした点が、 まるでガキの「オマエのかーちゃんデ?ベ?ソ!」みたいなもんです。
最後の一文も本当にガキまるだしです。前述した事の極めつけの一文です。 エイベックスさん、誰に対して中止の発表をしているんですか?
エイベックスはガキだということと、そして、 エイベックスは心底2ちゃんが嫌いだということが、よく分かりました。 2ちゃんが嫌いだから、「モナー」として売るのが嫌で、 強引に「のまネコ」にしたのだろう。
(2) 結末がどうであれ、 世間の評価は変わらない2chの刹那。
前述のエイベックスの発表内容の最後の引用部分 =============================== と、発表しようと思っていた矢先、本日未明、2ちゃんねるに エイベックス社員に対する殺人予告が載せられました。 ===============================
ハラは、2chの中身はあまり見ないので、実際のカキコ内容は分かりません。 ただし、この手の誹謗中傷が数多くあることは想像に難くありません。 たとえ冗談であっても、2chのカキコというだけで受け手は冗談では済みません。 書き込まれただけで、社会的な責任が2chに発生しています。 今回の運動の流れからすれば、全くもって水を差す発言です。
2ちゃんねら〜の全てが、悪質でないことは当然です。 ネットで育てたひとつのキャラを守ろうとする正義感に基づき、正しい主張、 正しい行動をした人が数多くいるでしょう。しかし、そういう人ばかりではありません。
2chは「闇社会」です。実社会と同じく「社会」である限り、一定の割合で 犯罪(=悪質なカキコ)が起こります。「闇社会」であるが故、実社会より高い割合で起こります。 それは、確率論的に防ぐ事の出来ない現象として起こってしまいます。 ですから、どんなに「正しい行動、正しい発言をしよう」と2ch内で 訴えていても、上記のような「殺人予告」まがいの発言が起こるのです。 確実に発生するのです、「社会」である以上…。それが2chの悲しいところ。
匿名掲示板だからこそ本音がかけるという特徴が、2chの性格を決めています。 本音というのは、正義か悪かのどちらかに二極化していく傾向となります。
そんな2chを、一人の人間の性格に例えれば、世間的には 「大人げない奴」「すぐキレる子供」、ということになります。 正しい主張をしているちゃねらーにとっては、悲しい評価です。
正義感ある主張を続けたちゃねらー達が「のまネコ阻止」を勝ち取っても、 その対極に悪質極まりない誹謗中傷をするちゃねらーがいて相殺している。 世間に残る評価は「2ちゃんねらー」と括られてしまい、 これまで通りに「ダークサイド」だけが強調されて語られる。
正義が頑張っても、一定の比率で悪も跋扈する。 それが「闇社会の縮図」である2chの刹那。
とにかく、エイベックスに付け入る隙を与える バカな書き込みはやめてほしいです。
元々互いを嫌い合っているエイベックスと2ちゃんねるは、 世間から見れば、「似たもの同士のいがみ合い」です。 双方とも大人げないと映っているでしょう。
双方とも、多くの人々に影響を与える強烈な個性を持っています。 人を惹き付ける個性というのは、得てして、 「エイベックス」や「2ちゃんねる」のようなキャラクターです。 そういう強い個性=我の強さというのは、強いが故、 大勢の人を虜にする一方で、大勢の敵をつくります。 世の中そういうものです。短所は長所の代償なのです。
今回、「エイベックス vs 2ちゃんねる」という見方もされていましたが、 この対決に勝ち負けはないでしょう。双方に双方の悪い側面を云い合っただけです。
エイベックスは明らかに敗者です。 誰が勝ったのかいえば、 それは「モナー」でしょう。
※まだまだ、余談は許しませんが…
051001 taichi
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《フラッシュ ※音が出ます!!》 元凶となった「マイアヒーフラッシュ」 バージョンアップ版「マイアヒーフラッシュ」 8頭身モナー「のまネコ抗議フラッシュ」
《経緯まとめ記事・サイト》 「恋のマイアヒ」の“のまネコ”はモナーにインスパイア〜エイベックス (インプレス) 私たちにできること -エイベックス著作権違反疑惑『のまネコ問題』-Top
《「みんなでモナーを守ろう!」》 モナーを守る具体的な方法 - のまネコ問題 モナーをAvexから守るために具体的な方法を書きます。すべて合法です。 モナー奪還マニュアル
《「モナー」をはじめとするアスキーアートについて》 AA大辞典(仮)モナー族
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