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- 2005年05月23日(月)
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- ネット香り配信実用化、その先にあるものは…
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ネットは、人間5感のうち3感を制しそうだ。
NTTコミュニケーションズが23日発表した ネットの「香り配信サービス」で、 今後、一体どのようなことが出来るようになっていくのか? ハラの勝手な想像を交えながら色々と挙げてみた。
(ネタ題材として勝手に書いたので、 実際にNTTコミが発表した内容とは無関係です。 かぶっているものもあるかもしれませんが、 実際のサービス内容は、上記リンクより公式HPで見てください。)
1.香水のネット通販販促
真っ先に誰でも思いつくのがコレだろう。さらには、
2.料理のネット販促
食は5感で楽しむもの。 しかしながら、これまでネット上の食情報は視覚だけであった。
夕方外を歩いていると「何だか夕飯のいい香りがしてきたな~」と、 食欲をそそられて自宅へ、もしくは馴染みの小料理屋へ、 思わず足早に向かってしまうものである。食の販促に「香り」は効果絶大。 実現すれば、とりあえずそのページをブックマークするだろう。
3.常時接続の「ネットフレグランス」
NTTコミの「香り配信サービス」というのは 下記のようなものになるのだろうか?
香水や芳香剤、アロマ商品を買うための販促に使うのではなく、 流れる香りそのものを室内用フレグランス商品として販売するのだ。 常時接続の月額契約、もしくは実際の芳香剤消費期間と同様に 3ヶ月ぐらいの契約にする。既存のアロマ商品や芳香剤と決定的に違うのは、 契約期間内であらゆる種類の香りを楽しめること。 日々の気分によって香りを変える。これは今までにはないメリットだ。
と、ここまでNTTコミが考えているのかいないのか、 公式HPを詳しく読んでないので知らないが、 とりあえずハラは、記事だけ見てこんな風なことを思ったのです。
4.「香りアリバイ」
有線放送の「アリバイ」チャンネルと同じで、 アロマ系だけではなく、色んな香りのチャンネルをつくって配信する。
例えば「焼き肉屋」。石けんや普段と違う香水の臭いをかき消してくれる。 消臭スプレーを使用した上に、逢えてこういう臭いをつけて アリバイのリアリティをアップさせてみるのも手である。
5.「香り捜査」
香りをデータ化出来るのなら、香りを検出する装置が出来てもよい。
犯罪が起きて容疑者を警察が捜索する時、これまでの警察犬ではなく、 香り探知装置(イメージはマイクのようなカタチ)を持って捜査員は歩き回るのだ。 本部のサーバーには、犯人の遺留品から検出した臭いをデータ化したものを 保存してあり、リアルタイムで照合してくれるわけである。 つまりだ、街中でいきなり捜査員の香り探知装置がピーピーなるのだ。 すると、そこには犯人がいるということになる。
…とまあ、簡単にイメージしたものを挙げてみた。 まだまだ無限に可能性は広がるであろう。
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しかし、視覚と聴覚に続いて、 とうとうネットは嗅覚にまで踏み込んで来た。 残すは、味覚と触覚である。 近い将来、この2感もネットは制覇するのであろうか?
だが考えてみよう。 視覚・聴覚・嗅覚の3つは、それぞれ単独でも成り立つ情報である。 一方、味覚と触覚は、単独では成り立たない感覚だ。
たとえば目隠しされて、何か口に入れられたとしよう。 それが例え極上の大トロであっても、視覚を伴うまで、 その味を堪能するモードにはならないだろう。 口にしたものの正体が分かるまで、不気味ですらあるかもしれない。
目隠しされて、何かに触らされたとしよう。 バラエティー番組の「箱の中身当て」コーナーで、 ブラックボックスに手を突っ込んだタレントが、 中に入っている大変かわいいテディベアを、 「わっ!」「毛がっ!毛が生えてるっ!」「ひっ!触っちゃったー!」 と叫びながら恐る恐る触っているシーンを見た事があるだろう。 それと同じだ。
この2感…味覚と触覚は、 どうしても視覚を伴わないと情報として成り立たない。 他の3感と決定的に違うのだ。何が違うのか?それは…
身体に触れることである。
だから、視覚情報が伴わなければならない。
さらに味覚は、 視覚に加えて触覚が伴わなければならない。 何故ならば、同じ「触れる」ことであっても、 口内という身体の中に入っていくものだからである。
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話を元に戻すと、この残された「接触系」の2感を、 ネットはどのように処理するのだろうか?
画面上で確認したファーの触感を、 何かプレートやシートのようなものを触って確認出来るのだろうか? それで情報として満足を得られるのだろうか?
また、ネットの向こうでコミュニケーションしている恋人と、 握手したり抱き合ったりするようなスキンシップの触感を、 感じさせることが出来るのか?それによって、 同じ場所にいるような臨場感をお互いに感じさせる事ができるのか?
食品の場合、味覚を伝える手段はもはやネットでは不可能なように思える。 ネットの向こう側の食品の味覚を感じるために、とりあえず口に入れて 舌の上にのせる「仮のアイテム」は一体何をどうしたらいいのだろうか?
ここまで来て、もうおそらく気づいた人もいるでしょう。
ネットが触覚と味覚の伝達を克服し、5感を制覇するということが つまり、どういう世界を意味するのか?
離れている恋人と触れ合っている感覚を実現するには、 離れているはずの恋人が視覚として目の前に立体的に存在し、 それに触れて触感を感じる事が出来なければならない。 同時に恋人の香水や身体の香りも感じられるということ。
こうしたいわゆる「バーチャルリアリティ」を実現するには、 「そう感じているような」データをネットから脳に送り込むしかないのだ。
データを空気中の電磁波でとばして相手に受信させれば、 「攻殻機動隊」の世界であり、 データを首のソケットからオンラインで送り込めば、 「マトリックス」の世界となる。
そうなると、 「現実」と「虚構」の差って何? みたいなことになってくるだろう。
ネットではなく、実際に見て触れて感じる事も 5感を脳が処理して具現化したイメージを与えてくれるのであり、 ネット経由で「実際にあったかのように」感じた事も 5感のインプットデータを脳が処理してアウトプットしたイメージなのだ。
同じである。
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ネットはすでに「遠隔系」の3感、視覚、聴覚、嗅覚を制覇した。 すでにこれまでの段階で、現在の人々のコミュニケーションは 10年前と比べて飛躍的に「短縮」され「省略」され「記号化」されている。
逢う事に苦労したり、気持ちを伝えるのに苦労したり、 何かを実現するまで我慢を強いられたような時代は過ぎた。 「我慢」が取り除かれつつある。今の「我慢」は昔でいえば標準なのだ。 伝えたい時に、やりたい時に、感じたい時に何でもその場で出来るのだ。
残された「接触系」の2感…触覚と味覚は、 現在においても、実現するために「我慢」しなければならないものとして 今なお立ちはだかっているのだ。 実現するには、相手に逢わなきゃいけないし、料理屋に行かなければいけない。
現実とバーチャルの明確な差がここにあるわけだ。
しかし、これらも好きな時に好きなカタチに加工して 実現出来るようになったら、人間は何を我慢するのか? 映画で云われる「電脳社会」で、人間はどうなるのだろう?
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と、遠い未来のことについて、 湯船につかりながら思ってみた私の頭の中の方が よっぽど、バーチャルリアリティ状態なのかも・・・
050523 taichi
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AIR~the pulp essay~_ハラタイチ
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