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昨日、「ハウルの動く城」を観てきました。
声優は、倍賞千恵子(ソフィー役)、木村拓哉(ハウル役)などの豪華キャストで、 なんと世界50ヶ国での公開が決定しているという、云わずもがな宮崎駿監督の話題作。
公開2日間で、「千と千尋」や「踊る大捜査線2」を上回る、 観客動員110万人、興行収入14億円と、日本記録ペースの出足とのこと。
さて感想ですが、少々ネタバレありなので、観る予定のある人はここまで。
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観てて、
2つの違和感が どうしても気になった。
1つめ 倍賞千恵子の18歳の声に違和感
18歳のソフィーの声を、倍賞千恵子が頑張って演じているのだが、 どうしても違和感があるのだ。
上演前の段階で、声優陣のことは忘れていた。映画が始まり、 ソフィーの声を聞いた途端に、「ん?」と思ってしまったのだ。 ああそういえば倍賞千恵子だったっけ、と思い出したわけだが、 以後、どうしても気になってしまった。 特に18歳のソフィーとハウルとの会話のシーン。 どうしても、木村拓哉が倍賞千恵子が、 実年齢のままでカラんでいるようにに聞こえる!
ただし、 ソフィーが魔法で 90歳のお婆さんになってからは 全く違和感は無かった、と云うのは、 あまりに倍賞千恵子さんに失礼だろうか…。 18歳と90歳の二役こなすには、やはりプロの声優に任せた方が…。
2つめは、 甘過ぎなラブストーリーに違和感
宮崎駿が初めて真剣にラブストーリーを描いたとされる本作品。 だが、この演出がいささか俺には甘過ぎた。
特に映画の後半、愛に目覚めたソフィーとハウルが、もう〜ラブラブなのだ。 何かにつけキスしとけばいいじゃん、って感じに見えた。
宮崎駿監督は、愛を描かないほうがいいかもしれない。 ちょっと平凡な少女マンガな感じになってしまうかも。
しかし、これまで宮崎アニメで、 女が萌えるようなイケメンキャラがあまりいなかったが、 木村拓哉が声を演じるハウルは、ちょっと狙いすぎな程カッコイイキャラ。 これも少女チックさを煽る要素になっている。
全体としては、これまでの宮崎映画に比べて、 ちょっと壮大さに欠けるものの、まあまあヨシといったところか。
「愛」とは別に「反戦」をテーマに掲げていたことが、宮崎映画らしさをキープしてた。 「愛」だけで終わってたら、本当に少女マンガで終わってしまっただろう。
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でも、俺、 なぜか涙出てたのです。
映画のストーリーや構成、全体の印象の感想とは別の話だが、 スクリーンを観ていて、所々で恥ずかしながら涙が出てしまった。 しかも、全然泣くようなシーンでもないところで。
ハラは、創作系の映像を観ている時に、 「うわ〜綺麗〜、すげ〜」と感じた時に、涙が出てくる癖(?)がある。
美しい実写の映像にはかなわないのだが、 要はリアルさがポイントではない。 明らかに人の手によって描かれた美しい絵に感動してしまう。 素晴らしく精巧な模写に感じるのではなく、 描かれている色彩の美しさを感じながら、 それとは別の何かを同時に感じた時に涙が出る。
昔から宮崎駿の絵にはそれがあるのだ。 ラピュタやナウシカよりももっと昔、小学生の時に夢中で観ていた、 NHK放映の「未来少年コナン」の時からそれを感じていた。 泣くとこでもないのに泣いていた。その時から、宮崎駿の絵のファンであり、 壮大なテーマのストーリーのファンだった。
とは云いつつ、 実は「千と千尋」はずっと観ていなかったので、モグリと云われるかも笑…。
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…なので、この際観ました「千と千尋」。やっと。 ハウルを観た夜にレンタルビデオを借りて観ました。 俺の隣で一緒に観始めた犬も、真剣に画面を見つめていました。
で、感想はと云うと、 「ハウル」よりも「千と千尋」の方が、全然深かった。
何の変哲もないオープニングから、日が暮れていくにつれ 場面が激変していくシーンのところなんてもう惹き込まれまくりです。 「うわ〜やられた〜」って感じだった。 アニメとか関係なく、一映画としても素晴らしいストーリーの展開力。
また涙出てました、俺…苦笑。
どんな感動的なストーリーだったとしても、 普通に実写の映画観てて涙が出ることは全くないのだが…、
う〜む何故だろうか…。
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というわけで、 とりあえず「ハウル」、観といた方がいいですよ。 どんなに批評しようが、 そういうレベルのアニメ映画であることは、確かです。
05 01 10 t a i c h i
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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