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おととい、パスタをゆですぎた。
鍋の中のパスタを一本口に含み、歯で固さを確かめて、 その歯ごたえにショックを受けた時ふと思ったのだが…、
もし、人間の内に潜む「衝動性」を解放すると、 人間は「警察」と「暴力団」の2種類しかいなくなるのでは?
ふにゃふにゃのパスタを食しながら、 この仮説について考えてみた。
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衝動的な感情は誰もが持っている。
しかし、そこは社会的生物「人間」。 「ガマン」や「世間体」など、「理性」という名の安全装置を持っている。
その「安全装置」を外したらどうなるだろうか?
「何かをやらかす側」と「そいつらを取り締まる側」。 人間は完全に二極化するのではなかろうか?
これは、完全なる「ドロケイ国家」だ。 (あ、関西なら「ケイドロ国家」ですか・・・) ドロ=泥棒というより、この場合は強盗とか暴力団かな。
ちなみに俺だったら、絶対「警察」だろう…たぶん。
そこでだ、 自分の衝動性を解放した時、 俺は世にどんなお仕置きをするのかを想像してみた。
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迷惑野郎を 俺の愛車が成敗する!
道は大渋滞。 前方のクルマがずらりと右ウィンカーと出している。 前方200m先に、原因になっている交差点前の路駐車を発見! 後ろから即ロックオン!
愛車のハザードボタン右横に取り付けた 「FIRE」というボタンをポチっ。
左ハイビームライト部分がオープンして AGMー65H型 アクティブミリメーター波誘導ミサイルを発射!!
隊長!目標爆破しましたっ!
あっ、交差点付近のクルマも全て大破してしまった模様ですっ!
さらには、
前がつかえているのが分かっているくせに アオってきやがるクルマがいる!
そんな野郎には、ハザード左横のボタンをポチっ!
後部ハッチがオープンして、 大量マキビシ散布!
隊長!目標にダメージを与えましたが、 そのために、後方車の新たな渋滞原因となっています。
いいんだよ、俺らが原因になっているわけじゃないんだから! それに、俺らは悪を成敗したのだっ!文句云われる筋合いはない!
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俺の刀さばきの見せ所だ!
徹夜で仕上げた企画書を中身も見ず、 最後の見積ページだけめくり、 「高いね」 とだけ云うクライアントの部長。
その瞬間、 俺は腰の日本刀に手を掛けた・・・。
「じゃそういうことで」 と云って2秒で去ろうとするところを、 腰から抜いて後ろから一閃。
「ぶ、部長ーっ!」と、その横から、 プレゼン前に『今回は金額より中身』と 俺に嘘の前フリしやがった課長が、 助けに入ろうとしたところを返す刀で瞬殺。
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バカ両成敗。
「あたしが利用してるんじゃなくってぇ〜、 彼がどうしても助けたいっていうからぁ〜、仕方な〜いじゃな〜い。 それって、あたしのせいなわけぇ〜?」
・・・という友人の彼女の女。
「あ〜そうさ、あんたのせいじゃない」
といいながら去り際に 『私は女王様』と書かれた紙を 彼女の背中へそっと貼り付けた・・・と、直後に向こうから、
「エミちゅわ〜ん、ごめんね〜」 ショッピングバッグを沢山抱えて汗だくで走ってきた彼。
オマエには、 猪木直伝の気合ビンタを喰らわせてやる。
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ゴルゴ真っ青の 命中率を見ろ!
深夜寝静った頃に、爆音を立てて通りを走っていくバイクども。
完全に目を覚まされた俺はクローゼットを開けて、 黒革のロングケースに納められた愛銃、 「Gewehr22型スナイパーライフル」を取り出し、
7階のベランダから 1匹残らず仕留めてやるのだ。
キュルキュルキュルキュル・・・・ボーン!!
迷惑野郎が次々とアスファルトを滑っていく。
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電車内は お仕置きの宝庫だ!
満員の電車内にもかかわらず、 通路側に思いっ切り投げ出して組んでいる男の足を、 下から上へ、まるでゴルフスイングのフィニッシュのごとく豪快に 思いっ切り蹴り上げる。
隣でシャカシャカと大音量を垂れ流す奴には、 耳から垂れ下がるコードの部分を、 右から左へ手刀一閃!
さらに正面に座っているギャールどもが、
「会ってーソッコーコクってんのー、ヤバクナイ?ヤバクナイ?」 「マジ超ウザイ、それありえなくない?ありえなくない?、あ電話、コージ? んー今日バイトォー、そうオールだよ、明日?んーわかったーバイバイ。」 「ちょっと待って意味わかんない、それコージだよね?付き合ってんの? ありえなくない?、ユージは?」「あさって会うよ」「何それ?ありえなくない?」
・・・などと化粧しながら超早口で喚き散らしてようものなら、 『ありえねーのはオメーラだ!』と怒鳴ったところで、 「ハァ?何このオッサン?」とか云われて、効果ゼロなのは目に見えている。
そこで車内の皆様で協力して、 そいつらの周りに半径1m以上の空間を空けて集まり、 全員一斉に小声で「あの2人ウザイよね?キモいよ、キモい」 と聞こえよがしにチラチラ見ながらひそひそと話してやるのだ。
(一見消極的なようだが、最もダメージのある方法を選ぶとこうなる)
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刺し違えても、 仕留める
まるで認めらた権利かのように悪びれず、 堂々と不倫をかますカス男には日本刀。 銃ではだめだ。やった手応えを感じないと。
刺し違いになっても正面から腹を刺す。
毎日延々と送られてくる迷惑メール。 解除しても解除しても繰り返し登録され続ける。
これには、 俺のメールアドレスそのものにウィルスを仕込んでおきたい。 こちらのメールサーバーも返り討ちに会うかもしれないが、 そこは対策を練っておく。
何百何千の代理登録業者だろうが、メルマガ送付業者だろうが、 俺のアドレスデータを読み込んだり、打ち込んだりした時点で ウィルスプログラムが発動し、奴らのサーバーを 隅から隅まで破壊しまくるのだ。
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しかし、 衝動的な感情を突き抜けて、 絶望を感じる時がある。
「ん〜なんとなくね〜、特に無いんだよ」とだけしか、 プレゼン落選の理由を伝えてくれないクライアント。 (明らかに次にウチと付き合う気がないのだろう)
無感情・ノーリアクションの人間。 自分の内面を完璧に他人には見せない人間。 (とにかくコミュニケーションが出来ない)
「好きになっちゃったから仕方ないんだよ」 とだけ云って、去っていく彼女または彼氏。 (でっち上げでもいいから理由ぐらい伝えないと、相手は絶望するだけ)
官僚・政治家・その類の特に老害権威者。 (こいつらとは本音の話や建設的な話、変化に富む話が一切出来ない)
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で何の話だったっけ? お仕置き?ドロケイ国家?まあいいや…
年末忙しい時には特に、 お仕置きしたい奴らが、街中で目に付いてくるものです。
暮れのあわただしい中、くだらないことばかり考えている私でした。
パスタは固めでお願いします。
04 12 28 t a i c h i
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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