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- 2004年12月16日(木)
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- 男性脳と女性脳、搭載するならどっち?
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「男は二つの事を同時に出来ないので、TVを見ているときに話し掛けられると怒る」 「女は空間認識が苦手なので、クルマの運転が苦手だ」「男は話を漠然と聞いている」 「女は勘が鋭い」「男は目的なしに動けないので、ウィンドゥショッピングができない」 「女は、公衆の面前で泣けるし、電車で化粧も出来る」 「男は、細かいことが逐一印象に残らない」 「女は、TVのストーリーを追いながら電話でおしゃべりし、雑誌を見ることが出来る」
このような「男女差異論」を皆さん聞いたことがあるだろう。 以前流行っていた『話を聞かない男、地図が読めない女』という本には、 そのような話が書かれていたらしいが、俺は読んでいない。 冒頭に書かれた内容はどれも、既に感覚として持っていることばかりだ。
だが、何故そういう差があるのか? というプロセスについては考えたことは無かった。
先日、オフィスで流れているラジオから「男性脳、女性脳」という話が聞こえてきた。 ラジオ番組に、脳心理学が専門の研究者だか医者だかという女性がゲストで来ていたのだが、 その女性の話を聞いているうちに、だんだんと目のウロコが落ちて来たのだ。
実は、男女差異の結論はともかく、そのプロセスが「へぇ〜」だった。 その女性の「男性脳・女性脳」の話を整理すると次以降のようになる。
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「男性脳」と「女性脳」は、構造が明らかに違う。
脳は周知の通り、右脳と左脳がある。 その間に「脳梁」という左右の脳を結ぶ情報の「連絡通路」がある。 この「連絡通路」が、女性脳は広く、男性脳は狭い。
つまり、右脳(感性)と左脳(理性)とを、
瞬時に平行して要領よく使えるのが女性脳。 瞬時に両方が働かず、どちらか一方に偏りがちなのが男性脳。
この違いが男女差の原点である、とラジオの女性は云っていた。
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・・・とのこと。こうなってくると、俺は興味津々である。 「仕組み」が解き明かされる話というのは、何でも面白いものだ。
次から具体的な話なのだが、 まず最初の「モノの見え方」の違いが、最も男女の価値観の差に 影響を与えているという。この話は、聞いて目からウロコ!
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視覚の差
女は平面を緻密に捉え、 男は奥行を意識し空間を見る。
左右の脳の連携が良い女性脳は、左右の目から入った映像のピントが瞬時に合うので、 真っ先に印象に残るのは目の前のモノの色や形。微妙な違いまで鋭く捉える。
左右の連携が悪い男性脳は、左右の目から入ってきた像が瞬間的にズレて見えるため、 真っ先に奥行きを捉える。印象に残るのはモノの立体感や、空間内のモノの位置関係。
女性脳は、相手の微妙な表情の違いなどを無意識に記憶していて見分けている→勘が鋭い。 地図を見てもそれを現実空間に置き換えるのが苦手→地図が読めない。 直前の情報が目に飛び込みすぎて、空間全体を捉えきれない→運転が苦手 微妙な色彩差や形状の差を緻密に捉える→カラーコーディネーターなどは女性が多い。
男性脳は、適度に見えすぎない分、距離感や立体感を瞬時に把握できる→運転がスムーズ。 →パイロット、レーサーなどは圧倒的に男性が多い。 デートで街に出るとまず風景を漠然と見ている。細かいものは集中しないと見えない。 →行き交う人の服、ショーウィンドゥなど逐一印象に無い。 3次元の把握や空間感覚が良い→建築士、設計士などは男性が多い。
※職業における男女の多寡の例は社会的な制約もあるので、一概に男女の機能差を示す 事例とは限らない。
・・・ということで、へぇ×20回。結論ではない。プロセスにだ。
おそらく視覚以外の感覚についても、同様の現象が起きているのだろう。 さらには、見え方の違いから、話は時間の感覚へと広がっていく。
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時間感覚の差
女性脳は、瞬間を見る。 男性脳は、過去〜現在〜未来をワンセットで見る。
女性脳は「今」の情報があまりに見えすぎて、「今」でいっぱいなのだ。 だから、過去の経緯や未来の展望などがあっても、要は「今の私どうなの?」。 「経緯だか展望だか知らないけど、とにかく私たち『今』を生きてるわけでしょ? 『今』を楽しまなくてどうするの?」と思ってしまう脳なのである。 女性は「今」が気になり、「今」を満喫し、「今の自分」に鬱になる。
男性脳は、「今」を見ようとする時、過去も未来もワンセットで見えてくる。 だから、「今」に対して何らかの衝動が起きても、一旦考え、これまでの経緯や これからの展望の中で、それが「今」言動行動しなければいけないものかを判断する。 男性は、今が駄目でも「未来への希望」があるだけでやる気が起こり、 今が良くても「希望の無い自分」に鬱になる。また「過去の自分」に囚われたりもする。
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ラジオでコメントしていた女性は、ここで、
「女性脳は、目の前のモノに興味を抱くので、 女性脳を持っていると、何よりも『自分が大好き』になるのです」
と云った。そして、
「男性脳は、全体の風景が見えすぎるので、 男性脳を持っていると、とにかく『世間体』が気になるのです」
と締めた。
ああ、納得、である。重ね重ね云うが 上記の結論に納得ではなく、ここに至るプロセスが面白い。
(↓そういうシーンを見たことがあるなしで云うならば・・・)
だから、女性が公衆の面前で泣いてるシーンを見かけるし、男性は泣けないとかいう。 だから、女性は公衆の面前で彼氏にビンタを食らわすことができるが、 男性はドメスティックバイオレンスしか出来ないのだろう。
その他にも、左脳と右脳の間の連携差は、次のような差も生む。
女性脳は、左右の脳を平行して情報処理できるため、 TVドラマのストーリーを追いながら電話をして食事も出来る。
男性脳は、左右の脳の切り替えが出来ないから、どちらかのモードに集中するため テレビを見ながら会話するなど、二つ同時に物事を運ぶことが出来ない。 目標を設定しないと行動が出来ない。→ウィンドゥショッピングができない。
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男性脳は男性の脳? 女性脳は女性の脳?
男性脳と女性脳は何故にそのようになったのか? それは、原始時代の男女の明確な役割分担にあるらしい。
男は狩りをして獲物を家へ持ち帰る。 女は子供や家事をして、周囲の人とコミュニケーションをとる。
・・・これだけ聞けば、ここが原点かとお分かりになるだろう。
男は、目標を設定し、それをどう達成するかだけをひたすら考えて行動していた。 女は、様々な仕事が同時進行し、コミュニケーション能力が大切あった。 また肉体的な弱さ故、現況の察知能力の有る無しは生死を分けることだった。
原始の男女は、明確な役割分担で長い時代を過ごしていた。 このことから、役割に応じて脳が進化していったのだろう。
この時代の男と女をモデルとして 「男性脳、女性脳」と名づけられているのだ。
しかし、現代は原始時代ではない。 現代の男と女は、原始時代の男と女ではない。
役割についても、昔から共通の部分もあるが、多くの部分で同化してきている。 原始の脳モデルで、現代の「男」と「女」は明確に分けられないし、 もはや「男性脳、女性脳」という呼び名が意味を成してないのだ。
俺は、血液型性格論にしろ男女の性格や価値観の差異論しろ、この手のネタは、 あくまで、会話のネタとしてだけ使われるべきものだと思っている。 相手を判断するのは、すべては臨床体験だ。会って話して感じたことがすべて。
それを踏まえたうえで、男性脳、女性脳という名の機能差異論は説得性がある思う。 ただし、現代においては、男性脳=男性の脳、女性脳=女性の脳、ではない。 このように聞くのがいいのだろう。
もし選べるとしたら、どちらの脳を搭載したいですか? あなたは、どちらの脳を何%ずつもっていますか?
ちなみに、「男脳女脳診断」というサイトがあるのだが、 ハラの結果は以下の通りでした。
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あなたのポイントは -5ポイントです。 (男脳度数:52.5%/女脳度数:47.5%) あなたは、極端な考え方をせず中性的な考え方を持っており、融通が利くため、 問題解決の時とても役に立ちます。冷静で論理的に物事を考える男性的な部分と、 感情豊かにコミニュケーションをとれる女性的な部分を両方持っており、また、 考え方が理解できるため、異性、同姓を問わず、多くの友達ができます。ただし、 恋愛に関してはポリシーをもって友達で終わらないように注意しましょう。
================================== ※サイトのデータでは、ほとんどが男性脳と女性脳を半々ずつ持っているらしい。
ああ、女性脳のCPUを 脳内に2〜3基増設したい!
そうすれば、もっと自分を謳歌できるのに!
04 12 16 t a i c h i
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