ヤカンテチョ
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2005年02月10日(木) もっと裸力を

昨日の日記でフィギュアスケート漫画を誰か描いてくれといった涙(?)の訴えを起こしましたが、どうも起こしたそばから既に始まっていました。同志よ、教えてくれて有難う〜。

というわけで花とゆめでフィギュア漫画が始まったという報せを受け、早速大学帰りに本屋に向かいました。すると花ゆめは紐でした。くそう、付録が仇に。2軒目はコンビニです。こちらは輪ゴムだったのでこっそりはずしてまんまと立ち読みしましたよ。あああ、しかし。

まず雑誌の表紙が不穏でした。女子の造形が、女子の造形が。後方の男子はともかくこの女子の体躯は。というかペア漫画なのか。しかし女子が、女子の体躯が。嗚呼。
そのようなわけで表紙への一瞥で一抹の不安を感じつつ、恐る恐る雑誌を手に取り輪ゴムをはずしてページを捲りました。一体どんな阿鼻叫喚が私を待ち受けているのか。おお…。と戦々恐々と身構えつつ臨んだのですが、中はそんな酷いことにはなっていないような?おお良かった。しかしこれは女子の体躯が厚手の服によって覆われているために多少破壊力が抑えられているためという気もします。ウェアを着て体躯が露わになったらまた大変なことになるのやも。油断は禁物です。

とりあえず話としてはペアという方向で進むわけですかね。展開としては当面、相手と思しき男子が何故ペアスケートを勧められるに至ったのかが気になるところです。あんなにシングルでやる気満々げなのに…。うーん、ジャンプ力に限界がとかそういったあたりが妥当でしょうか。現実にありげ。あるいは故障で高難易度ジャンプがこなせなくなったとか。白のファルーカ的展開。ワンモアジャンプもそんな風情だったような。理由としてはこっちの方がどことなく悲劇的で格好が良い。

それにしても今回の新連載を拝見しまして、改めて冨樫夫人の力量をまざまざと思い知りました。ナオコ…。アンタは凄いよ…。少女漫画界において、アンタように女子の造形を素敵に描ける漫画家はそうそういないよ…。うっかり着氷を左足で描いているのも、ループの踏み切り足を間違えているようであるのも、どうも順位がおかしい気がするのも今なら許せる。許せるよ…。というかそれはご愛嬌だよ。普通に許せよ…。
久々に読み返してみたらプリンセスは黒い羽根でチェリーは白いバラでした。伝統的好対照。

また、少女マンガにおいてスポーツ漫画などで兎角露呈しがちである裸力・動体画力の不足を嘆きたい心持です。こうー、脱いだら凄いんですとか特技はハダカですといった裸力溢れる描き手が少女マンガ界にももっと沢山いると良いんだがなあ。目指すところがそもそも違っているので望んだところで仕様が無いという気もしますが。寧ろギャル漫画とか描いてる作家さんに任せたい気分になってきました。そうか青年誌!青年誌という手がアルヨ!何せスピリッツでバレエ漫画やってたくらいです。フィギュア漫画もアリだろうよ!よーし、なんだか無駄に元気が出てきたよ。


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