ひとりごち
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2004年12月07日(火)

つくづく思うけど…薬の威力は強力だ。
たいがいの病気、例えば風邪なんかだと症状が軽くなるにつれていつのまにか飲まなくなってしまう。ず〜っと続けて飲まなきゃいけないのは成人病…今は生活習慣病…って呼ばれるもの。と、やっぱり精神科のお薬だろうか…?
抗鬱剤も、症状がよくなってもたいていは再発予防のためにずっと処方される。鬱病は性格が発病に大きく関与してるから、再発しやすいみたいだ。だからその予防のために、今は鬱症状がなくっても完治という言葉は使わず寛解という言葉を使い、薬はずっとずっとずっとすっと飲まなきゃいけない。ちなみに、寛解というのは、病気は治ってませんが症状は今のところよくなってる、または消失してますよーって意味だ。
私はこの抗鬱剤を切ろうとしている。無謀かもしれない。再発予防のために、日々のストレスが最小限ですむために、極少量だけでも飲んだほうが良いんじゃないか…?とも思う。主治医はそう勧めるかもしれない。
でも私は切りたい、やめたい。
約5年間の闘病で自分のことはいやというほどわかった。自分の体は自分が一番よくわかる!!と断言できるほどにわかった。鬱病の苦しさも思い知った。地獄を見た。だから、薬を止めてももう鬱病なんかには金輪際なるものか!!って思う。
振りかえると薬を飲み始めてから今年の1月まではかなりきつい薬を飲んでいた。副作用でろれつが回らなくなってよだれが絶えず出てるようになったこともある。注意力散漫になって何度も危ない運転をした。まあそれは、抗鬱剤ではなくて精神安定剤のほうの副作用だったんだと思うんだけれど。思いきり薬に依存していた。
それが、いきなり薬を止めた。やめた理由は簡単。死にたいほどつらいことがあったのに死ねなかったから。死ねないのならば生きるしかない、みっともなくても人類の一番端っこに何とか生息する形でも、とにかく、何が何でも生きなくちゃならない、と思った。だから「自分はよくなるんだ」と言い聞かせて薬を止めた。
結果は…一ヶ月位して再開…という形になってしまったけれど、それでも薬に依存していたころに比べると劇的に少ない量ですんだ。
抗鬱剤と抗不安剤の2種類を一日四回で病状は安定した。
それを、10月からちょっとずつ減らしてきている。
「私は完全に健康やねん」って言いたいから。抗鬱剤の副作用がいやだから。復職して調子が悪くなっても最低限の薬を飲めば社会生活は営めるのではないかと思ったから。
一日四回から三回には簡単に減らせた。いやな症状はなにも起きなかった。
この調…と思いあがっていたら、三回から二回に減らすときに躓いた。わけもないのに悲しくて寂しくて泣きそうになる。心がざわざわする。いつも何かに焦らされてるような気がする。体の動きが鈍くなる…etc…。
仕方がないので一度断念をして、時間をあけてまた挑戦した。
またいやな症状が出てきた。前回と一緒だ。でも絶対に薬は増やさない!!と決めてた私は、一週間どこにも出て行かず、自室にこもり、ほとんど布団の中で身を丸めてやり過ごした。
昨日から一日一回に減らしている。薬の残は、今の病院でもらったものと以前かかっていた病院でもらっていたものとをあわせて約一ヶ月分。これがなくなったら完全に薬を止めるつもりでいる。
でも…薬の威力は強力だ。
今私が何とか元気に過ごしているのも薬という土台の上に立っているからだろう。また苦しむかもしれない。
それでも…。きっと後戻りはしないだろう。


彩夏

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