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2005年03月02日(水) 「じじ」と打ったら爺と出た。


目下、案外日を置かず書いては居るけれど 全然『日記』ではないこの日記。
20年前の話でなければ 子供ネタばっかりなのだけど、もう少し「時事物」と言うか
今なもので 子供じゃない話も書いて見たいと思ったりする事もある。
だけどしないのは、それがすごく苦手だからなのだ。

今まさに、起こりつつある何かについて考える、それが私は物凄く不得意だ。
何も考えていないかと言うと、結構ぶつぶつ言う方だ。
だけど殆んど 言った先から後悔している。
情報を取り纏める事が苦手なため、いろいろな物を 幾つも取り落とした状態で
結論を出して 一人で腹を立ててしまう。そしてそれを、後でとても恥かしく思う。

年月が経ち、見た事 聞いた事が自分の中で熟成されて、フィクションなんだか
ノンフィクションなんだか判らなくなり、しかも周囲も誰もそんな事が あった事すら
忘れてしまった頃に やっと安心してテキトウな事を言ったり書いたりする。
ただ、子供の事だけは きっと後から思い出して文章にして書くなど そう無い事で
あろうから、ちょっとリアルタイムで書いて見たりしている。

でも、そんな中で 今日は、起きつつあったり起きたりしている事について感じた事を。

アブサンが復活すると言う。幻の翠の酒、その魅力が多くの芸術家を虜にし、また
廃人にしたとも言われる。その酒は多量に飲用すると、幻覚を見るとも言われた。
ゴッホが耳を切ったのは、アブサンの幻覚が遠因だと言う説もあるらしい。

だが、どうも違った様子だ。幻覚を見せると言う成分は 特に見付からなかったと言う。
ニガヨモギの色が綺麗だと言うこのお酒、他にもアニスとか10種類くらいの薬草
やらスパイスで作られるらしいけれど、非常にアルコール度数の 高いお酒だ。
幻覚成分はニガヨモギに含まれると思われていたようだが、違ったんだなあ。
植物のアルカロイドなどは まだ何だか正体も良く判らない物も沢山あるけれど
取り敢えず、ニガヨモギを漬けたお酒は大丈夫だと言う事なんですね。
殆んどの国で 禁止になったのが、20世紀初めだそうだから 1世紀ぶりの復活。
どれほど綺麗なお酒なのか、下戸だけど 一度見てみたい。
すんごく薄くしたら 飲めるかも知れないけれど、そうやってまで飲む酒じゃないと
ロートレックやランボーに 叱られそうだ。

岐阜の事件。
銃社会では無い日本では、ファミリーレストランで乱射などと言う事件は 目下起きては
いないけれど(銃絡みで未解決な凶悪事件もあるが)身内が絡んだ事件や 不動産トラブル
による怨恨などで一度に多くの人が亡くなる事件が たまに起きる。
更に最近では、これに全く該当しないケースもある。

人のごく自然な生理として(野次馬根性と言う言葉もあるが)こうした事件が起こった
時には 何時もよりちょっと緊張して、きちんと新聞を読んだりする。

うちで取っている新聞は一紙が地方紙で一紙が全国紙なのだが、全国紙の方で
どうやら加害者である人と、その奥さんについて こんな記事が載っていた。

「小柄な夫と長身の妻という『ノミの夫婦』。仲むつまじそうに映っていた」

これは余計な話なんじゃあ無いだろうか。おそらく近所の人に話しを聞いて
そのまま載せた物なのだろうが、「ノミの夫婦」がわざわざ括弧で括ってある。
この言葉自体、今時余り言わないし どうでもいいだろうそんな事。
とても週刊誌的だ、悪い意味で。週刊誌の方が徹底している分ましに思える事も
ある。
雄より雌が大きい生き物は別にノミだけじゃ無いが、ノミと言う言葉に微かではあるが
込められた「侮蔑」は、井戸端レベルでは 使ってもさして問題はないと思うが
新聞紙上で安易に、ましてやこんな 陰惨な事件を前に 括弧書きで使う言葉では
決してないと思うのだが。










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