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明日 咲く花
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2009年10月10日(土) 結婚
たまに道ですれ違う人がね、
その人も、ポメラニアンを連れて歩いているんだけどさ、
会うたびに、うちのワンコの顔を見て、
「あら、お顔に黒い所があるのね。ハゲてるのね。どうして?」と
関東弁で言うのだよ。
そのたびに、
「うちの犬、アトピーというかアレルギーがあるんですよ。
もうこのハゲは治らないんです」と答えてる。
私と同い年か、少し下くらいの奥さまなんだ。
「ハゲてるのね」って言われたのは、今年はこれで4回目。
なんぼなんでも、痴呆症になるには若すぎる。
自分の吐いた言葉くらい、覚えてろー。
今度、
「ハゲてるの?」って言われたら、反抗してもいいですか?
↑
押すと続きが読めるよ
思い切り底意地悪く反抗したいくらい、腹が立ってるんだ。
20代 その十二
結婚への道 結婚
1983年6月12日。
私は、結婚した。
妊娠4ヶ月だった。
愛が冷めてたと感じていても、身ごもるのだ。
恋愛とは、男と女とは、そういうものだ。
天が私に下した結論は、
「この人と結婚せよ」という指令だったのだ。
妊娠を知った時、そう理解する事にした。
式の1週間前、突然アイツの両親が和解してきた。
結婚を許すと。
結婚に反対されていたので、式は北海道でとり行う手はずで、
準備はすっかり整っていた。
挨拶が大好きな私の父は、披露宴でしゃべるのを楽しみにしていたのに、
その役は、当然アイツの父の役目となった。
披露宴のあと、町中の噂になった。
「ゆうさんは、ヤク○の嫁になった」と。
妊娠中だったので、新婚旅行はしなかった。
結婚式の夜は、アイツと私と、アイツの両親、兄とで、
温泉街の旅館に泊まった。
アイツは、「にーちゃん」と朝まで飲んで、部屋には戻って来なかった。
新婚初夜を一人で迎えたのだ。
一人で迎えた新婚初夜が、これからの私の人生を暗示していた。
「落ち着いたら新婚旅行に行こうな」
そう約束した。
結婚25年のお祝い夫婦旅行も、約束した。
結局、夫と私は、二人きりで旅行をする事は一生ありえなさそうだ。
夫と私は、縁があるのに縁がない二人、なのだ。
ーつづくー
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