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明日 咲く花
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2008年03月08日(土)  残すなや

『好きなタイプは?』と聞かれると、

「やさしい人」とか「話が合う人」とか、「顔が綺麗な人」とか、答えるよね。

『好きな食べ物は?』と聞かれると、

これも即座に答えられる人が多いんじゃないかな。


人は、生まれながらに、『好きな〜』を持っている。
どんな風に育てられようが、裕福な家庭に生まれようが、貧困に埋もれようが、
生まれ持った『好きな〜』を持っている。



たとえば、果物が好き。とか。
面食い。とか。
眉毛が薄いのが好き。とか。


同じように育ったはずの娘三人を見ていて、ふと、そんな風に思った。

三人とも、食の好みが違う。
長女はとにかく、好き嫌いが多い。というか、ご飯系で好きなものが少ない。
次女は、ぬるぬる系が嫌い。
三女は、反対にぬるぬる系が好き。たいていのものが好きだけど、人参が嫌い。
夫は、蒸し豚と人参と酢の物が嫌い。あ、ポトフも嫌い。



夕食あとの食器を見たら、長女の残り物がどっさりこん。
「鯛って、お刺身だとおいしいけど、茹でると嫌いなんだよね〜」
そう言いながら食べていた長女。
嫌いだから、きれいに鯛だけ残してやんの。


ワカメと鯛のお吸い物。
作るの、けっこう面倒なんだ。
手間かけて作った料理を、簡単に残しやがってこのやろう。



長女は、いつもそうだ。
嫌いなものは、よけて食べる。
だからといって、長女に合わせて料理すると、メニューがひどく限られてしまう。
ヤツは、いないものと考えてメニュー構成した方が良い。


でもな〜、
あんな風に残されると、へこむんだよな〜。


夫みたいに、
嫌いなもの、まずいものを出した時に、切れられるのもナンだけど。(ー_ーメ)



‥‥……━★‥‥……━★‥‥……━★

その昔、次女を産んですぐ、
夫の実家に少しだけ世話になった。

産婦人科から夫の実家に直行した夜に、いただいたのが、ワカメと鯛のお吸い物。
なんでも、韓国ではこれがおめでたい席で食べるお決まりメニューだとか。


姑は言った。
「本当は、男の子が生まれた時にだけ、このお吸い物を作るんや。
 ゆうさんは女の子を産んだけど、今夜は特別。女の子が生まれても
 このお吸い物を作ってあげたよ」


その言葉を聞いて、わけもなく悲しくなり、泣いたっけな。

ついこの前の出来事みたいだけど、もう22年も経った。
苦い思い出。


長女が残したお吸い物を見ていたら、そんな苦い思い出がよみがえった。






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