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「行ってきま〜す」
午後1時、長女が昨日買ったばかりのトレンチとトップを着て、 家を出た。
バイトを辞めてから、交友関係に忙しい長女だ。 (3夜連続で外食・飲み会)
今日は、偽彼氏とデートみたい。
長女が家を出たとたんに、夫が私に聞いた。
「長女は、どこへ何をしに行ったんや?」
それ、長女に直接聞けよ〜と、心の中で反抗してみた。
「友達とゴハン食べるみたいよ」
普通の顔して、サラリと、夫の問いに答えた。
「もう昼過ぎやんか。昼メシには遅い時間やろーに」
「あの年頃の腹時計は、この時間がお昼なんだよ」
本当に、夫の家族への干渉をどうにかしたいと切に思う。
というか、しょっちゅうデートしているくせに、 「あれは彼氏ではない」と言い切る長女の感覚もわからん。 (つまり、身体の関係がないから彼氏じゃないってことみたいだ)
若い子の心も中年男の心も、私には理解不能だ。
‥‥……━★‥‥……━★‥‥……━★
今日は、三女の終業式。
眠い目をこすりつつ、ふらついた足取りで居間に入ると、 そこには、夫の姿があった。
ジャンパーを着たまま、ソファに座り爆睡する夫の姿だ。
当然、そのまま放置すること2時間。
午前8時、夫が起きた。
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