i wish

2004年11月25日(木) 深夜

道はとても空いていた。
初めて乗った彼の助手席は、何故だか少し懐かしい感じがして
とても、落ち着いた気持ちになる。

流れるBGMは、数年前に流行った曲。
それが、ふたりの世代が同じことを伝えていた。

いろんな話をしたね。
なんでこんなに楽しいんだろう?
嬉しいんだろう?

彼が笑うと嬉しくて。
でも、まだ緊張気味のふたりは時々黙っては、話題を探す。
…話し始めが重なる。譲り合う。彼が話す。
ささやかな、穏やかな時。

手を繋いだ。大きくてごつごつした暖かい手。
その温もりだけで、いいような気がした。
いつまでも、家に着かなければいいのに、そう思った。

恋の感覚が思い出せないのに
私は恋をしているの?

ひとりの時、苦しいくらいに、彼のことを考える。


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aqua

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