今日は驚くほど暖かかった。 毛布の上にゴロンと寝転んでいるだけでポカポカと暖かくて 眠くなってくる。 この季節に、こんな暖かい日があるとはありがたいことなのだ。
どこからか聞こえてくるピーヒョロロというトンビの声も今日は 子守歌に聞こえてくるようだった。
眠い目を開けて空を見上げてみたら、トンビが気持ちよさそうに 飛んでいた。 でも、風が強かったので同じところをグルグル旋回することが できなくて、カラスウリのツルのような形に飛んでどこかに 飛ばされて行った。 ボクはバカらしい飛び方をしているトンビを大いに笑ってやった。
が、しかしトンビを笑ってから起きようとしたら、ボクも風に あおられた毛布の間にサンドイッチ状態になっていた。
トンビも毛布の間でサンドイッチになって寝ているボクを笑って いたのかもしれないのだ。
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