ゲンゾー日記
2007年09月03日(月)  賢いダイコンソウ 

今、ボクの庭の隅っこに写真の花が咲いているのだ。
これはダイコンソウという花なのである。
野菜の大根とは関係ないバラの仲間の植物なのだが、根元に生える葉が
大根の葉に似ているからそんな名前なのだそうである。

花はヘビイチゴによく似ているのだが、ヘビイチゴと違ってこの花のあ
とには面白い形のボンボンができるのだ。
ボクはこのボンボンを見るのが大好きである。

ボンボンの長くて細いものはめしべが伸びたもので、つまりは種なのだ。
そして、この種は熟すとチクチクになってボクや野良猫にくっついて、
遠くへ運んでもらおうと狙っているのである。

しかし、驚いたことに普通のチクチクよりもダイコンソウのボンボンの
方が賢いところがあるのである。
実はダイコンソウのボンボンは、まだ熟す前はボクにくっつくための
「カエシ」の先におまけの部分がついていて、種が熟すとこの「カエシ」
のおまけも枯れて取れてしまうのである。
つまり、まだ種が熟す前にはダイコンソウの種は決してボクにはくっつ
かないのだ。熟す前にボクにくっついてしまうと熟す前の種を運ばれて
しまうので、種がきちんと熟してからボクにくっつこうとしているのだ。

ダイコンソウのボンボンはなんて賢いのだろう。
この実が熟したら、ボクの体にたくさんくっつけて、遠くの場所まで運
んでやることにしよう。


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